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学びのリレー 未来に向けて学び続ける先生たち 第12回(月刊高校教育2026年3月号)

学事出版『月刊高校教育』にてFind!アクティブラーナーの連載がスタート!
こちらでは冊子の記事をWEB版として公開しております。

学びのリレー 未来に向けて学び続ける先生たち 第12回(月刊高校教育2026年3月号)

東静岡サレジオ高等学校
吉川牧人(きっかわ まきと)先生

「グローバルスタディーズクラスの開設」

≪静岡サレジオ高等学校について≫

静岡サレジオ高校は、静岡県静岡市清水区中之郷に位置する私立のミッションスクールです。JR東海道線草薙駅からは徒歩1分、静岡鉄道草薙駅からは徒歩7分というアクセスしやすい立地です。学校法人星美学園が運営しており、「誠実・勤勉」を校訓に掲げています。

静岡サレジオ高校の歴史は、1947年の星美学園発足と静岡星美中学校の開校に遡ります。翌年の1948年には静岡星美高等学校が開校しました。その後、2003年に現在の「静岡サレジオ中学校・高等学校」に改称され、男女共学化が進められました。

大きな変革としては、2022年春に「一条校」として日本で初めて、幼稚園・小学校・中学校・高等学校の一貫した国際バカロレア(IB)認定校となったことです。これは、初等教育プログラム(PYP)、中等教育プログラム(MYP)、ディプロマプログラム(DP)の全課程を同一の学校で取得できる、当時としては日本唯一の事例であり、日本の教育制度における画期的な挑戦として評価されています。
また、幼稚園から小学校・中学・高校まで、学園が一体となった一貫システムのなかで、受験勉強にとらわれない、独自の教育プログラムを展開しています。各4年間の「プライマリーステージ」「ミドルステージ」「カレッジステージ」から成る「4・4・4制」です。
静岡サレジオ高校では、生徒の個性や将来の目標に合わせ、以下の3つのコース制を採用しています。それぞれのコースは、異なる進学志向や学習スタイルに対応したカリキュラムを提供し、生徒一人ひとりの「真の学力」と「人間性」の育成を目指しています。

コースの紹介
●エグゼコース
医学部や難関大学への進学を目指す生徒を対象とした、最難関レベルの学習プログラムです。少人数制の授業と個別指導を通じて、高度な学術的内容と深い思考力を養い、将来の医師や研究者として必要な知識と能力を育成します。国公立大学や私立難関大学、特に医学部への合格実績が多数あります。

●ソフィアコース
上智大学との教育提携による独自プログラムと国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(IBDP)を組み合わせた、国際教育を重視するコースです。特に英語力の向上に重点を置き、国際的な視野と異文化理解能力を育成します。上智大学への特別推薦枠が30名分設けられており、高大連携により大学レベルの学習内容にも早期から取り組めます。高校3年次には、日本語で8,000文字、英語で4,000語に及ぶエクステンデッド・エッセイにも挑戦します。

●フロンティアコース
きめ細やかな指導を通じて学力を向上させ、多様な進路可能性を切り拓くコースです。生徒の個性と適性を重視した学習計画と進路指導を提供し、全国の約150大学300学部の指定校推薦枠を積極的に活用して、希望する大学・学部への進学をサポートしています。国公立大学への進学者も輩出しており、幅広い分野への進路が開かれています。
静岡サレジオ高校の生徒は、豊かな人間性と高い知性を兼ね備え、社会で活躍することを目指す多様な個性を持つ集団です。彼らは、国際バカロレア教育の理念に基づき、探究心、知識、思考力、コミュニケーション能力、そして他者への思いやりといった特性を育んでいます。これにより、世界に貢献できる「誠実な人間、よき社会人」となることを目指しています。生徒は自身の目標や学習スタイルに合わせて、3つのコースの学びの場で個性を伸ばしています。

≪私のキャリアについて≫

私は、大学では法学部法律学科にて、ヨーロッパ中世における大学の起源、特にその法制史的側面について研究しました。その後、大学院では歴史学を専門的に学び、17世紀のイギリス近世史、特にイングランドとニューイングランドにおけるピューリタンのネットワーク形成について研究しました。

静岡県の公立高校で22年間勤務した後、2023年に私学・静岡サレジオ高校に転職しました。私が22年間勤めた公立高校から私立の静岡サレジオ高校へ転職した背景には、自身の教育への情熱と、より挑戦的で革新的な教育環境への強い思いがありました。

私はこれまで、Apple、Google、Microsoftなどの認定教育者、Canva認定教育アンバサダー、知育菓子®先生、カシオ・パートナーティーチャーとして活動してきました。また、『GIGAスクール対応!
中学・高校社会科授業ICT活用ガイド』などの共著を複数出版し、令和3年度には文部科学大臣優秀教員表彰をいただくなど、ICTを活用した教育実践や国境をまたいだ教育活動に力を注いできました。

これらの経験を通じて、私自身の教育における知見やスキルを最大限に活かし、生徒たちにより新しい学びを提供できる場を強く求めていました。静岡サレジオ高校は、独自の教育理念に基づいた柔軟なカリキュラムや先進的な設備を積極的に導入しています。これは、私が目指す「新しい学び」や「今必要な教育」を追求する上で、非常に魅力的な環境だと感じました。

22年間の公立高校での勤務は非常に貴重な経験でしたが、自身の教育者としての情熱をさらに燃やし、生徒一人ひとりの可能性を広げるための新たな挑戦として、2023年に私学である静岡サレジオ高校への転職を決意しました。静岡サレジオ高校は、私の教育観と深く共鳴し、自身のキャリアをさらに発展させられる場所だと思っています。

≪グローバルな活動について≫

私が国際交流に深く関わるようになった背景には、インドネシアの教育に対する強い関心と、ICTを活用した教育実践への情熱が挙げられます。この出会いは、私の教育者としての視野を大きく広げ、生徒たちにグローバルな学びの機会を提供することへとつながりました。

私が国際交流の扉を開いたのは、インドネシアの教育事情への興味でした。私の大学院時代に仲良くなったインドネシア人の友人たちが、インドネシアの魅力を伝えてくれました。2017年からインドネシアの教育に注目し、その後複数回にわたる視察を行っています。2018年には、インドネシア人の友人の子どもたちが通うSDH※を訪れ、その先進的な教育実践に深く感銘を受けました。SDHはジャカルタ近郊のチカランという地方都市にある学校でありながら、キリスト教的教育を柱とし、「知識の習得」「技術・スキルの習得」「態度や振る舞い」を重視する教育を行っています。

具体的には、アクティブラーニングや探究学習が盛んに行われ、教員の徹底した評価に対する姿勢、特にルーブリックやポートフォリオの活用、そして手厚い職員研修と実習を通じた知見の検証が私に強い印象を与えました。当時からSDHのカリキュラムや評価方法は、日本の教育界が当時取り組んでいた内容を以前から体系的に行っていたため、私は「日本のはるか先を行っている」と感動したことを覚えています。
※SDHとは、スコラ・ディアン・ハラパンの略、私立のプリタハラパン大学の付属の学園で、現在21校あります。

私は、前任校の静岡県立掛川西高校に在籍中からICT教育に力を入れ、その技術を国際交流に応用しました。2018年10月25日には、掛川西高校の世界史の授業で、インドネシアのイスラーム教徒の高校生と初のオンラインミーティングを実施。ICTツールを使用し、英語で交流を深めました。

また、2019年には、掛川城プロジェクションマッピングのプロジェクトにおいて、インドネシアのSDHの生徒たちとオンラインで協働しました。この交流では、日本語通訳を介しながら自己紹介、学校紹介、そしてプロジェクションマッピングの作品共有を行い、最終的にはLINEグループを通じて連携を密にしました。これらの活動は、生徒たちが異なる文化や背景を持つ人々と協力し、共通の目標に向かって取り組む貴重な機会となりました。

静岡サレジオ高校に転職後も、この国際交流の取り組みは継続されており、2024年11月には、静岡サレジオ高校とSDHの有志メンバーがオンライン交流を実施しています。2024年のインドネシア視察では、SDHの高校生に知育菓子®を使った日本文化紹介の授業を行うなど、より具体的な文化交流も行われています。

私の国際交流は単なる異文化体験に留まらず、自身の教育観に大きな影響を与え、日本の教育のあり方を見つめ直すきっかけとなりました。インドネシアでの経験から、彼らは「未来に求められるこれからの『学び』」や「教育改革や授業改善」の重要性を提唱し、探究心や主体性を育む教育の必要性を強く訴えています。

私はnoteというブログを使い、「世界史・ICT・探究・グローバル」をテーマに、これらの活動や教育に関する知見を積極的に発信していますが、国境を越えた探究活動が私の教育実践の中核をなしています。

このように私の国際交流との出会いは、インドネシアの先進的な教育実践との接触、ICTを駆使した協働プロジェクトの実現、そしてそれらを通じた自身の教育観の深化という多角的な側面を持ち、生徒たちにダイバーシティーでグローバルな視点と実践的な学びを提供することを目的としています。

≪インドネシアの教育事情≫

1. ICT教育の現状と取り組み
インドネシアでは、デジタルリテラシーとICTを活用した教育が急速に発展しています。政府は21世紀型スキルを重視し、若者にデジタル技術や認知スキルを習得させるための取り組みを進めています。これには、責任あるオンライン行動やインタラクティブな学習方法を組み合わせた教育プログラムが含まれています。
* デジタルリテラシーの推進
学生が技術的スキルだけでなく、倫理観や批判的思考を持つことを目指し、ICTを活用した教育が行われています。例えば、幾何学の概念を医療や音楽などの職業に結びつけることで、学びの実用性を強調しています。
* 教育テック(EdTech)の成長
インドネシアでは、オンライン学習サービスやEdTechスタートアップが急成長しており、特にジャカルタでは251社以上のEdTech企業が活動しています。これにより、教育格差の解消や学習機会の拡大が期待されています。
* ICTを活用した国際交流
インドネシアの学校では、ICTを活用して他国の学校とオンラインで交流する取り組みも進んでいます。私の活動でいえば、SDH(スコラ・ディアン・ハラパン)と日本の学校をつなぎプロジェクト型学習を通じて異文化理解を深めています。

2. 探究活動の導入と成果
インドネシアの教育システムでは、探究学習(Inquiry-Based Learning, IBL)が重要な役割を果たしています。このアプローチは、学生が主体的に問題を発見し、解決策を考える力を育むことを目的としています。
* 探究学習の効果
学探究学習は、学生の社会的スキルや学業成績を向上させるだけでなく、教師の専門能力の向上にも寄与しています。研究によれば、探究学習、技術統合、ピアメンタリング(同僚指導)の組み合わせが、教育の質を大幅に向上させることが示されています。
* プロジェクト型学習の導入
2025年には、プロジェクト型学習とデジタルリテラシーを組み合わせた新しいカリキュラムが導入され、学生が実社会での課題解決能力を身につけることを目指しています。
* STEAM教育との統合
デジタル技術を活用したSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)教育が進められており、学生のリテラシー能力や創造性を高めることに成功しています。

3. 教育の課題と展望
インドネシアの教育には、地域格差や教育の質の向上といった課題も存在します。しかし、政府は教育予算の増加やICTの導入を通じて、これらの課題に取り組んでいます。
* 教育格差の解消
公立学校と私立学校の間で教育の質に差があるため、政府は公立学校の施設改善や教師の質向上に注力しています。
* 持続可能な教育の推進
デジタル学習と持続可能な教育を組み合わせることで、学生が社会的責任を持ちながら学ぶ環境を整えています。

現在のインドネシアの人口は、約2億8500万人(日本の約2.3倍)。インド、中国、アメリカ合衆国に次いで、世界第4位。驚くべきことに平均年齢は、30.4歳です(日本は47.7歳)。そんなインドネシアの教育は、ICTと探究活動を中心に大きな変革を遂げています。これらの取り組みは、学生のデジタルスキルや批判的思考を育むだけでなく、教育の質を向上させ、地域格差の解消にも寄与しています。今後も、これらの革新的な教育モデルがさらに発展し、インドネシアの若者がグローバル社会で活躍する基盤を築くことが期待されます。

このような昨今の教育改革を進めた原動力として、私はナディム氏に注目しています。

≪ナディム・マカリム氏の教育大臣としての活躍と事例≫

ナディム・マカリム氏は、インドネシアのユニコーン企業「ゴジェック」の創業者として成功を収めた後、2019年、35歳の若さで、ジョコ・ウィドド大統領から教育・文化大臣に任命されました。その後、2021年には研究・技術分野も担当することとなり、インドネシアの教育改革を主導しました。

1. ムルデカ・カリキュラム(自由学習カリキュラム)の導入
ナディム氏の最も注目すべき改革の一つが、「ムルデカ・カリキュラム(Merdeka Curriculum)」の導入です。このカリキュラムは、従来の画一的な教育制度を見直し、生徒の創造性や興味を重視した柔軟な学習方法を取り入れることを目的としています。

ナディム氏の主な改革内容:
* 全国統一試験(USBN)の廃止:学校や教師に生徒の学習成果を評価する権限を与え、プロジェクトや実践的な活動を通じた評価を推進。
* 生徒が履修科目を自由に選択できる制度: これにより、生徒の自主性や学びへの意欲を高めることを目指しました。
* デジタル教室の導入: ICTを活用した教育を推進し、オンライン学習やデジタル教材を活用する環境を整備。

2. GovTech Eduの設立
2020年には、教育省内に「GovTech Edu」というイノベーションラボを設立しました。このラボは、教育のデジタル化を推進するための技術開発を行い、以下のようなプロジェクトを展開しました。

ナディム氏の主な改革内容:
* Merdeka Mengajar:教師向けのオンライン支援プラットフォーム。
* 生徒が履修科目を自由に選択できる制度: これにより、生徒の自主性や学びへの意欲を高めることを目指しました。
* ARKAS:学校の予算管理や運営を効率化するシステム。
これらの取り組みは、教育の質を向上させるだけでなく、インドネシア全土での教育格差を縮小することを目指しました。

3. 教育評価の改革
ナディム氏は、教育評価の方法にも大きな変革をもたらしました。全国統一試験に代わり、「最低限の学力評価(Minimum Competency Assessment)」と「市民性調査(Civil Character Survey)」を導入しました。これにより、生徒の学力だけでなく、社会性や倫理観も評価する仕組みを構築しました。

4. 教師の役割強化
ナディム氏は、教師を教育改革の中心に据え、以下のような施策を実施しました。
* 教師により多くの裁量権を与え、授業計画を簡素化。
* 教師の専門性向上を目的とした研修プログラムの拡充。

ナディム氏の改革は、インドネシアの教育を21世紀型の学びへと進化させる重要な一歩でした。彼の取り組みは、生徒の自主性や創造性を育むだけでなく、教育のデジタル化を推進し、インドネシア全土での教育の質を向上させることを目指しました。ナディム氏の改革は、インドネシアの教育に新たな可能性をもたらし、次世代のグローバル人材育成に向けた基盤を築いたと評価されています。

≪グローバルスタディーズクラスの開設≫

静岡サレジオ高校では、2026年度に「グローバルスタディーズクラス」を新設します。これは、急速に進む国際化や技術革新に対応し、未来の社会で活躍できる人材を育成するための新しい教育プログラムです。このクラスの設立には、以下のような意義があります。

グローバルスタディーズクラスを設立する意義
1. 国境を越えたグローバルマインドの育成
言語力や多文化理解、協働力を通じて、国際社会で活躍できる視野を広げることを目指します。特に、東南アジア諸国(インドネシアなど)の高校生との交流を通じて、国際的なパートナーシップを築く力を養います。

2. 科学の進歩に適応できる人材の育成
AIやICTを活用した教育を通じて、技術革新に対応できるデジタルリテラシーを身につけます。グローバルスタディーズクラスの生徒端末としてMacBook Airを採用し、テクノロジーを活用した学びを推進します。

3. 他者のために活躍できるマインド(カトリック精神)の涵養
静岡サレジオ高校の建学精神である「他者と共に生きる力」を基盤に、社会貢献や多文化共生の価値観を育てます。これにより、他者のために行動できる人間性を育むことを目指します。

●教育のポイント
1. 英語教育はツールとしての位置づけ
英語は重要なコミュニケーション手段ですが、あくまでツールとして捉えています。英語とテクノロジーを両輪とし、大学生や社会人として力を発揮できる資質・能力を育てることが目的です。
2. 東南アジアとの交流を重視
今後の国際社会で日本がパートナーとなる東南アジア諸国、特にインドネシアの高校生との交流を通じて、共に探究する環境を整備しています。これにより、未来の世界で活躍する日本人を育成します。

●カリキュラムの特色
1. グローバルマインド
言語力、多文化理解、協働力を育成し、国際的な視野を広げます。
2. デジタルリテラシー
AI活用、情報倫理、発信力を重視し、現代社会で必要なスキルを習得します。
3. ソーシャル・アントレプレナーシップ
社会課題への関心を高め、主体的に挑戦する力を育む教育を行います。
4. 実体験から学ぶ探究活動
海外フィールドワークや現地交流を通じて、実践的な学びを提供します。

「グローバルスタディーズクラス」は、国際的な視野を持ち、科学技術の進歩に適応し、他者のために行動できる人材を育成することを目指しています。英語とテクノロジーを活用し、未来の社会で活躍する力を養うこのクラスは、静岡サレジオ高校の新たなチャレンジです。

≪掛川城プロジェクションマッピングについて≫

私は静岡県立掛川西高校において、学校内のICT教育を活用した地域貢献活動を推進しました。特に注目していただいたのが、掛川城を舞台にしたプロジェクションマッピングプロジェクトです。この取り組みは、以下のような背景と内容で実施されました。

掛川西高校に赴任した2013年頃から、アクティブラーニングやICT教育の重要性に気づき、研修や他校の授業見学を通じて新しい教育手法を学びました。これを契機に、生徒が主体的に地域と関わるプロジェクト型学習を導入しました。

2017年から7年間で13回にわたりプロジェクションマッピングを実施しました。生徒たちは、映像制作や音楽作成、広報活動を行い、地域住民と協力してイベントを成功させました。このプロジェクトは、ICT夢コンテストで文部科学大臣賞を受賞するなど高い評価を得ることができました。

掛川城のプロジェクションマッピングは、地域の魅力を発信し、観光促進や地域の活性化を目的とした取り組みです。生徒たちは、掛川市や地元企業と連携し、イベントの企画・運営を行いました。映像制作も地域の専門家の指導を受けながら生徒がICTを活用してオリジナルのものを制作しました。

プロジェクトには、インドネシアの高校生も参加し、オンラインでの共同制作や交流が行われました。このような国際的な協働を通じて、生徒たちは多文化理解やグローバルな視野を広げる機会を得ました。

取り組みの成果と意義
* ICT教育の推進
Google for Educationの導入やICT環境の整備を進め、生徒が主体的にICTを活用できる環境を構築しました。この取り組みは、地域や社会とつながる「社会に開かれた学び」を実現しました。

* 地域と学校の連携
プロジェクションマッピングを通じて、地域住民や行政、企業との連携が強化され、地域全体で教育を支える仕組みが構築されました。

* 生徒の成長
生徒たちは、プロジェクトを通じて課題解決能力や協働力を養い、地域や国際社会で活躍する力を身につけました。

私のこのような取り組みは、ICT教育を活用した地域活性化と国際交流のモデルケースとして、教育現場や地域社会に少なからず影響を与えることができたのではないか、と考えています。

≪私の日々の学び・研鑽について≫

1. Apple, Google, Microsoft, Canvaの認定教育者
私は、以下の4つの認定をすべて取得しています:
* Apple Distinguished Educator (ADE)
* Google 認定イノベーター
* Microsoft Innovative Educator Expert (MIEE)
* Canva 認定教育者

これらの認定は、教育現場でのテクノロジー活用を先導し、革新的な教育を実践する教育者に与えられるものです。特に、MicrosoftのMIEEは現在4期目の認定を受けており、Minecraftを活用した教育活動にも積極的に取り組んでいます。

実は私は資格マニアではなく、それぞれの認定が目的というよりも、それぞれのコミュニティで活躍をされている教育イノベーターと交流できることで、学びを広げています。それぞれの魅力的なコミュニティに所属することで、多くのイノベーターと様々なプロジェクトを行うことができました。

私が多方面にわたって学び続ける理由は、以下のように考えています:

* 教育の多様性を追求
ICTやアクティブラーニング、グローバル教育を融合させた授業を目指し、生徒が主体的に学べる環境を構築するためです。

* 苦手分野への挑戦
かつてはテクノロジーが苦手だったものの、「やりたいことを実現するため」に新しい分野に挑戦し続けています。

* 教育の未来を見据えた実践
GIGAスクール構想や遠隔授業など、教育現場の変化に対応し、最新の知見を取り入れるため、日々研鑽を積んでいます。

2.学校外での活動
私は、学校外でも積極的に活動を行っています:

* 地域活性化プロジェクト
掛川城プロジェクションマッピングなど、地域住民や行政と連携したプロジェクトを通じて、地域活性化に貢献してきました。

* 教育セミナーや講演
掛川城プロジェクションマッピングなど、地域住民や行政と連携したプロジェクトを通じて、地域活性化に貢献してきました。

* 地域活性化プロジェクト
『中学・高校社会科授業ICT活用ガイド』(明治図書出版 2021)
『歴史総合の授業と評価 高校歴史教育コトハジメ』(清水書院 2023)
『歴史教育「シン」入門~歴史総合から世界史探究・日本史探究へ』(清水書院 2025)
などの書籍を共著し、教育現場での実践を広く共有しています。

また、2022年1月には、文部科学大臣優秀教職員表彰「社会に開かれた教育実践奨励賞」を受賞しました。この表彰は、地域や社会と連携した教育実践が評価されたものです。ICTを活用した教育活動や地域貢献が高く評価され、全国的な注目を集めました。

3.ポートフォリオの公開
私は、自身の教育実践や成果を「note」というブログでポートフォリオとして公開しています。

* 目的
教育現場での取り組みを可視化し、他の教育者や地域社会と共有することで、教育の質の向上に貢献するためです。
* 内容
ICT活用事例、地域プロジェクト、認定教育者としての活動など、多岐にわたる実績を記録し、学校や教育現場に関わらず、保護者や生徒たち、教育に興味のある方々に実践や知見を届けたと思っています。

よろしければ、公開しているポートフォリオをご覧ください。
https://note.com/hokori_to_kansya

私は、ICTやグローバル教育を活用し、生徒の主体性を育みたいと思います。また私自身の多方面にわたる学びと研鑽を通じて、教育現場だけでなく地域社会や全国の教育者に影響を与える活動をしたいと思っています。

≪教育の未来について≫

私は、現在の日本の教育が抱える課題に強い危機感を抱いています。世界中の国々が内向きになり、多様性を失いつつある中で、日本も例外ではありません。その結果、日本の国際的なポジションが低下している現状を目の当たりにしています。このままでは、未来を担う高校生たちが10年後、20年後に世界で活躍することが難しくなると感じています。

一方で、日本には長い歴史の中で培われた重要な知見や教育の強みがあります。例えば、協調性や勤勉さ、そして他者を思いやる心などは、世界に誇れる日本の教育の特徴です。しかし、これらの良さを守りつつも、変わらなければならない部分は大胆に変えていく必要があります。特に、ICTやアクティブラーニング、グローバル教育を活用し、生徒が主体的に学び、創造性を発揮できる環境を整えることが急務です。

私は、教育の未来を次のように描いています。

1. 多様性を尊重する教育
世界中の人々と協働し、多様な価値観を理解し合える力を育む教育を目指します。特に日本人はイスラーム理解が乏しいと思っています。世界最大のイスラーム教徒を有し、多文化共生を実現しているインドネシアとの交流を中心としているのもこのような理由です。多様性を尊重する教育により、生徒たちは国社会で活躍できる人材へと成長すると思います。

2. ICTとグローバル教育の融合
私は、ICTを活用した教育が生徒の学びを広げる鍵だと考えています。例えば、世界中の学校や専門家とオンラインでつながり、リアルタイムで意見を交換することで、生徒たちはより広い視野を持つことができます。

3. 主体性と創造性を育む学び
生徒が自ら課題を見つけ、解決策を考え、実行する力を育てる教育を推進します。これにより、未来の社会で必要とされるリーダーシップや問題解決能力が養われます。

教育は、未来をつくる最も重要な基盤です。私は、これからの時代を生きる高校生たちが、世界で活躍できるような学びや環境をつくることに全力を尽くしていきます。そのためには、教育者だけでなく、保護者や地域社会、さらには国全体が一丸となって取り組む必要があります。

皆さんも、ぜひ教育の未来について一緒に考え、行動していただければと思います。私たち一人ひとりの小さな行動が、未来を大きく変える力になると信じています。共に、より良い教育の未来を築いていきましょう。

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