概要
教育ICT実践プレゼンテーション、今回のスピーカーは近畿大学附属高等学校の小谷 隆行先生。プレゼンタイトルは『板書をやめたら授業が変わった!~セミ反転授業の可能性を探る~』です。
<教育ICT実践プレゼンテーション>
■ ゲストスピーカー
小谷 隆行 先生 先生 (こたに たかゆき)
近畿大学附属高等学校 近畿大学附属高等学校で化学の教員として勤務。
iPadの利用歴は長く、2010年に発表された初代モデルから使用している。学校でiPadが導入されてからは、iTunes Uや様々なアプリケーションの活用を模索。作成したiTunes Uは、2016年のベストに選出され、翌2017年にはApple Distinguished Educator(ADE)の認定を受ける。かなりのApple製品好き。
■ プレゼン概要
『板書をやめたら授業が変わった!~セミ反転授業の可能性を探る~』(前編)
教育現場に求められる内容が多くなってきている今日、「授業中に板書を写す時間がもったいない」と感じ、あらかじめ全てのノートを生徒に配信するようになりました。授業で教師が説明 する時間を極力少なくすることで、演習問題に取り組む時間を増やしています。「反転授業」という形式もありますが、全ての授業を反転にすることは難しいのため、1つの授業の中で、講義と演習を行える形に取り組んでいます。板書を写していた時間を削減しただけではありますが、その効果は非常に大きいものでした。演習問題を解く場合も、1人で解くのではなく、グループを作って生徒同士が互いに教えあい、助け合うような環境を作るように心がけています。また、生徒がよく理解しきれていない部分を見つけることができ、適切なサポートもできるようになりました。授業中に演習を消化してしまうため、宿題という形で問題を解く必要が無くなったのも、効果のひとつとして挙げられます。
『板書をやめたら授業が変わった!~セミ反転授業の可能性を探る~』(後編)
事前にノートを配信し、時間的な余裕が生まれたことで、授業中に様々な活動を取り入れることができるようになりました。演習問題をグループで協働的に解くだけでなく、 「Quizlet」や「Kahoot」を使ったゲーミフィケーションを取り入れたり、学んだ知識を本や動画の形で発信したりもしています。最近のマイブームは「カンニングペーパーを作ろう」という取り組みです。もし試験のときに、A4の紙1枚をカンニングペーパーとして持ち込めるとしたら、どんなものを持ち込むか。そんなコンセプトで、知識を整理しながら、生徒たちに必要事項をまとめさせています。また作成したカンニングペーパーをクラス全員で共有することにより、自分が見落としていたポイントに気づけることも大きな利点です。授業を変えていくために、学校としても様々な取り組みをしています。気軽に授業を見学し合える「OPEN DOOR」をはじめ、Apple Teacherの資格取得を目指したワークショップ。校内だけではなく、他校とコラボレーションした研修会などにも力を入れています。
<教育ICTなんでも3ミニッツ>
『授業で使える!ツール活用講座』
講師:小酒井 正和 先生(玉川大学) 玉川大学工学部マネジメントサイエンス学科教授。博士(経営学)。
専門は管理会計、IT マネジメント。1998年から青山学院大学でeラーニング授業開発プロジェクトに参加し、ビジネス演習コースの教材やITシステムの開発を担当。現在では、iPhoneやiPadを使った学生とのインタラクティブな授業を実践。
『Everyone Can Createを授業に取り入れてみよう』
講師:和田 一将先生(東京成徳大学中学校)
明治大学で異文化コミュニケーション学を専攻。卒業後、横浜の私立高校で3年間勤めたのち、2012年から東京成徳大学中学校・高校に英語科専任教諭として着任。現在は国際交流部課長、ICT教育推進委員としてニュージーランド学期留学のサポートやiPadの授業活用の研究に務めている。Apple Distinguished Educator Class of 2017
<動画提供>
教育 ICT を通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム“iTeachers”(アイ・ティーチャーズ)
iTeachers TVは毎週水曜日の夜に配信。ぜひ「チャンネル登録」の上、お楽しみください!!
?http://www.iteachers.jp/
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