概要
AI(人工知能)、ロボットが社会を変える!今注目のテーマを欧州各国の教育実践者が語ります!国際機関局長、起業家、企業人事、大学職員。“四者四様”で捉える未来と、その未来で求められる人材像、教育とは!?
第1部
■アンドレアス・シュライヒャー氏 - 人生のための学び
近年の急速なデジタル化がもたらした「認知技能」の機械化。ただの知識や定型的な技能がテクノロジーで置き換えられる中、シュライヒャー氏は、生涯に渡って常に学び続ける学習者を育てなければいけないと説きます。
「人生のための学び」というテーマを通し、遠くない未来、デジタル化が進んだ世界で生きる私たちが今考え、学ばなければいけないこととは?
第2部
■オウティ・シヴォネン氏 - 『能力』と『学び』について
学びにおいて重要なのは、知識の蓄積ではなく思考を巡らせる(思考を動かす)こと。
学びを引き起こす3つの要素に「意思決定」「対話」「好奇心」があること。
人事部長という立場から、企業における学びやその中で得た気づきをもとに、今後必要となる「学ぶ」ためのスキルについて語ります。
第3部
■ヨハン・ブランド氏 - 曖昧さの受け入れ方
学習者自身が問題(クイズ)を作成し、共有し、教え合うことができるプラットフォーム「Kahoot!」。その創業者が、このサービスにかける想いやなぜこの仕組みが必要なのか、人間の学びを進ませるポイントがどこにあるのか。世界16億人が利用するサービスの秘密をお伝えします。
第4部
■レイ・アーウィン氏 - 変化への戦略「チェンジメーカー」とは
企業が求める人材とのギャップを埋めるため、ノーサンプトン大学では「チェンジメーカー」というキャンパス戦略を採用しています。大学と社会が協働し、教員がファシリテーターの役割を担い、学んだことが世界とどのように関わり合っているか、それによりどう変化を起こしたいか、変化の効果とはどのようなものかを理解させていきます。
学生に価値ある体験を提供する、その1つに位置づけられる「チェンジメーカー」戦略の狙い含め、その全貌を明らかにしていきます。
第5部
■パネルディスカッション
(オウティ・シヴォネン氏、レイ・アーウィン氏、ヨハン・ブランド氏)
「教育において変化を生み出すために本当にフォーカスすべきこととは?」
「未来の大学の役割、目的とは何か?」
「自ら将来を設計し、多様なキャリアが生まれてくる中での学問の統合、横断について」など。より深いテーマに踏み込みながら、未来の教育や個々の働き方のヒントまで、パネラー3人が時間を忘れて議論します。
アンドレアス・シュライヒャー氏 この度は、第1回東京国際教育祭に参加できず、誠に残念です。今回のテーマとなっている、「人生のための学び」はとても重要なことです。東京はこの議題を進化させるのに、最適な開催地だと思います。
近年、デジタル化が進み、世界のほとんどの人々や大陸が繋がり、私たちの個人および集団としての可能性が拡大しています。しかしながら、この動きが同時に世界をより不安定にし、複雑化し、そして、不確実にしています。自動化により雇用の空洞化が進行し、生活に大きく影響しています。
正しい知識と能力を持った人たちにとっては進化を感じ、興奮する時代となるでしょう。...
テキストの続きを読むにはプランのアップグレードが必要です。
さらに表示する