今回は「iTeachers TV 特別編」としまして、2021年4月18日(日)にオンラインで開催された「iTeachersカンファレンス2021」の実践プレゼンを紹介します。


＜教育ICT実践プレゼンテーション＞

■第1回 ゲストスピーカー
岩居 弘樹 先生 （いわい ひろき）
大阪大学サイバーメディアセンター 教授

大阪大学サイバーメディアセンター教授。携帯端末・タブレット端末やWebサービスを活用したドイツ語学習の実践研究のほか、看護系大学での「複言語学習のすすめ」、大阪大学と小学校の教室を結んだ「世界のことばプロジェクト」、大阪大学市民講座「複言語学習のススメ」などを実施。「外国語の学び方を学ぶ」ことを目標にした、アクティブな外国語授業を展開している。Apple Distinguished Educator 2013。

■ プレゼン概要
『できそうでできないのですが・・・』
コロナ禍のもとでの大学の授業、どのように行われていると思いますか。「対面授業やりましょう」とは言っても簡単ではありません。特に語学の対面授業では声を出すことが不可欠です。また、「対面授業をオンラインでも配信してね」という要望も従来型の講義型の授業であれば可能です。しかし、学生が発言するような双方向型の授業をうやろとするとさまざまな課題が発生します。現場ではどのような工夫を行なっているのか、どのような問題が起きていていうのか。その実情をお話しします。

■ 第2回ゲストスピーカー
中村 純一 先生 （なかむら じゅんいち）
佐賀龍谷学園龍谷中学校

2015年にApple Distinguished Educatorになったことで、教育現場でのテクノロジー利用を推進。さらに教育のあり方を変革する方向性と速度に限界を感じ2020年3月末に公立学校を退職し、私立学校での勤務を開始。１人１台のiPadが学校から貸与されている龍谷中学校において、生徒の可能性を引き出す様々な学習活動に取り組む。iPadとの適度な距離感とシンプルな使い方で生徒･同僚の活用を促す。

■ プレゼン概要
『公立→私立 変わったことと同じこと』
2021年の春、それまで勤めていた公立中学校を辞めて龍谷中学校での勤務を開始しました。生徒１人１台のiPadや校内全域にWi-Fiが完備された環境。また公立であればリスクを心配してできなかったような外部との交流も可能になりました。「STEAM教育推進リーダー」としてこの１年で行ってきた新たな挑戦や実践。また公立から私立へと移ったことで気づいた変化についてお話しします

■ 第3回ゲストスピーカー
杉本 真樹 先生 （すぎもと まき）
帝京大学冲永総合研究所 教授

医師、医学博士、起業家。帝京大学病院外科、国立病院機構東京医療センター外科、帝京大学ちば総合医療センター外科、米国カリフォルニア州退役軍人局Palo Alto病院客員フェロー、神戸大学大学院医学研究科特務准教授、国際医療福祉大学大学院准教授を経て現職。外科医として臨床現場にて医用画像解析や手術支援システム、VR仮想現実/AR拡張現実/MR複合現実, 3Dプリンターによる生体質感臓器造形などの医工学横断的な研究開発や科学教育, 若手人材育成を精力的に行っている。また医療・教育・ビジネスなどの多分野にてプレゼンテーションセミナーやコーチングを多数開催。2014年Apple社Webにて世界を変え続けるイノベーターに選出。2015年に株式会社Mediaccel, 2016年にHoloeyes株式会社を創業。2017年にMicrosoftイノベーションアワード優秀賞、WIRED AUDI イノベーションアワード受賞。TED翻訳者および各地のTEDxスピーカーとしても活躍。TEDxKioichoおよびTEDxTeikyoUを共同創設しCo-organizerを務める。著書に『メスを超える 異端外科医のイノベーション』『VR/AR医療の衝撃』『医療者・研究者を動かすインセンティブ プレゼンテーション』など。

■ プレゼン概要
『ニューノーマルの産学アントレ教育とデジタルツイン』
かつては異常な事態がありふれた当然になることを「New Normal」と言います。いまみなさんが四角く切りとらえたPCやスマホの画面を通じて行っていることは異常とも言えます。アフターコロナの社会においては、バーチャルとリアルの境界がなくなってきます。Society 5.0の超スマート社会においては、リアルな世界に情報が配置されるようになっていきます。今回は、Tool（道具）、UX（ユーザー体験）、Co-work（協働）の３つの観点から、個人と社会が繋がるのに必要なことを探っていきます。みなさん、自分の限界を超えましょう。