アクティブティーチャーの挑戦 第十七回(月刊高校教育8月号)

学事出版『月刊高校教育』にてFind!アクティブラーナーの連載がスタート!
こちらでは冊子の記事をWEB版として公開しております。

アクティブティーチャーの挑戦 第十七回(月刊高校教育8月号)

オイスカ浜松国際高等学校
荻哲也先生

「SDGsの取組について」

≪オイスカ浜松国際高等学校について≫

本校の設立母体であるオイスカ・インターナショナルは、「人々がさまざまな違いを乗り越えて共存し、自然と調和して生きる世界」を目指して、アジア・太平洋地域を中心とする世界各国・地域への国際協力や環境保全に、50有余年に渡り一貫して取り組んでまいりました。こうした理念と行動に基づき、オイスカ浜松国際高等学校では、天地自然の恩恵によって生かされていることへの感謝の心を持つ、心豊かな生徒の育成に取り組んでおります。これはまた、失われつつある日本の良き心を呼びさまし、人間や他の生命が共生する「ふるさと」に根付く、若き国際人の育成でもあります。

オイスカ浜松国際高等学校の母体であるNGOオイスカでは、今から61年前となる、1961年に「人々がさまざまな違いを乗り越えて共存し、自然と調和して生きる世界」を目指し活動がスタートしました。現在では世界41の国と地域で、「ふるさと」を守り育てるための人材育成、農村開発、環境保全、普及活動を柱とした「ふるさとづくり」をテーマとした活動を展開しています。

浜名湖のほとりの豊かな自然環境に恵まれた本校では、地元浜松を主体に全国・海外から生徒が集まり、勉学に励んでいます。本校も1967年の開校当初から、国際NGOであるオイスカ・インターナショナルを設立母体として、その理念に基づいた「自然の恩恵に感謝し、国際社会に貢献できる心豊かな生徒を育成する」という教育目標を掲げ、多国籍の留学生とともに、田植え実習、稲刈り実習など、独自の環境教育を行っています。その他にも、海外研修で植林活動を行い、浜名湖の干潟の清掃活動などにも参加しています。本校を卒業した生徒たちは皆、こうしたさまざまな環境活動を体験し、大きな学びを得ています。

≪スクール・ミッション≫

持続可能な多文化共生社会に貢献する国際高等学校

オイスカ浜松国際高等学校は、国際NGOを母体とする高等学校として、日本人生徒の教育とともに多くの留学生・外国籍生徒を育成してきました。この特徴を活かし、今後の日本社会・地域社会の基本要素となる持続可能な多文化共生社会に貢献できる生徒、また将来の社会を担う「心技体」の充実した生徒を育てることで、これからの日本の教育の一歩先を照らす存在となることが本校の存在意義・社会的役割だと考えます。

これらのことから、オイスカ浜松国際高等学校は、オイスカの理念のもと浜松を学びの舞台とした国際高等学校として、日本の中学校卒業生(日本人・外国籍)と留学生がともに学び合う「オイスカSDGs教育」を展開し、いわゆる「令和の日本型学校教育」の中で、真の多文化共生を目指す「新未来型国際高等学校」を標榜すべく、理想とする教育活動を実践していきます。

≪教育の柱について≫

本校では、2019年度に持続可能な学校の発展を目指して、今後の教育内容の再編成を検討した時に、母体の理念を活かしつつ、既に行っている教育活動と新しく取り組む活動の全てをSDGsに紐づけて構築したいという考えに至りました。そして、2020年度から「教育の柱」は以下のようにSDGs教育としました。

○オイスカSDGs教育

地球規模の様々な課題に目を向け、「持続可能な社会の創り手」として、身近な問題に取り組む実践力のある生徒の育成を目指します。

○オイスカSDGs教育3つの宣言

◆環境教育宣言! 環境問題解決の実践力を身に付けた生徒の育成を目指します。
◆ミニ・ワールド宣言! 多文化共生社会に貢献できる生徒の育成を目指します。
◆地域協働宣言! 将来の地域社会を担う生徒の育成を目指します。

これらの活動の一つひとつは、今世界中で2030年までに達成すべき目標となっているSDGsに繋がっています。今まで行ってきた活動をSDGsの視点でとらえ、深い学びにつなげていくために、SDGsについての研修、教育をスタートさせました。

また2020年度には有志メンバーで運営する「環境SDGsプロジェクト」を立ち上げました。今後は、この新たなプロジェクトチームを中心に、2015年から続く「浜と松プロジェクト」を継続して行うとともに、2022年度からは「フードドライブ運動」などの活動も行います。こうした環境活動を行っていく中で、身近な課題に目を向けて問題解決に取り組むことのできる、実践力のある生徒の育成を目指しています。

参考:令和4年度 オイスカ浜松国際高等学校 学校方針
https://school-fal.com/uploads/files/images/gakuji/gakuji-2208_ho2022.pdf

≪具体的なSDGsの活動について≫

○「浜と松プロジェクト」について

参考:「浜と松プロジェクト 環境SDGsボランティア」ポスター
https://school-fal.com/uploads/files/images/gakuji/gakuji-2208_hmproject+.pdf

13年ほど前に、地域課題解決や校内環境整備のため、私が選択科目「環境デザイン」を提案し設置していただきました。授業で生徒たちが地域資源について考え、本校の所在地である「浜松」の市名こそ資源だと気付いてはじまったのが「浜と松プロジェクト」です。これまで、海岸清掃やウミガメの保護は行ってきましたが、近年は砂丘「浜」と市木「松」をテーマに歴史や自然科学を学び、生態系保全、防災力の向上、美しい景観、憩いを目的とした環境保全活動を展開しています。さらに大地震に備え、全長17.5km、高さ15mの防潮堤工事が中田島砂丘を横断したことから、生態や景観の調査も行っています。

課題に直面し解決策を実施することで、また新たな課題に出会います。この地道な活動の繰り返しで、振り返れば幅広い専門分野の探究活動となっていきました。私たちは海岸保全活動を通して、砂丘や海岸林の魅力を発信しています。選択科目の研究班だけでなく、生徒会や各部活、また外部の市民団体や他校、行政の協力を得ながら幅広く活動しています。さらに、活動の輪を広げ、主体性のある取組を強化するために、2020年度から有志団体「環境SDGsプロジェクト」を立ち上げました。SDGs教育の追い風によって環境活動の展開がさらに活発になったと感じています。

2021年度には「高校生ボランティア・アワード2021」(※)に参加し、「環境SDGsプロジェクト」の代表が「浜と松プロジェクト」について発表しました。活動発表予選交流会では、オンラインでしたが楽しく発表や交流ができ、各学校からの投票+審査の結果、選抜16校に選んでいただきました。全国大会では大会委員長のさだまさしさんから地名の「浜と松」に特化した活動が潔いと高い評価をいただきました。また、テツandトモさんから、スポーツ×環境SDGs「中田島砂丘ごみひろい選手権」のアイデアが面白いと注目していただきました。

本校の取組は「高校生ボランティア・アワード2021」で「鎌田實 賞」を受賞し、表彰式では、鎌田實先生より「これぞSDGsという活動。砂丘ごみひろい選手権は高校生ならではの発想」と講評をいただき、SDGsを推進している学校、私たちとしては大変恐縮で嬉しいお言葉をいただくことができました。アワードを通して他校の素晴らしい取組を知ることもできました。自分たちの活動を発信、啓発するだけでなく、他の素晴らしい活動からも学び、応援していきたいと思います。

参考:オイスカ高校だより(令和3年8月号)|「高校生ボランティア・アワード2021」で鎌田實賞を受賞!!
https://school-fal.com/uploads/files/images/gakuji/gakuji-2208_volunteer2021.pdf

私の学校には主体的に取り組む者もいれば、行動が器用ではない者もおります。そのような多様な生徒が、環境SDGs活動の中で、それぞれの居場所を見つけ活躍していく姿を何度も見てきました。環境SDGs活動への生徒の参加のきっかけは、さまざまでした。自然が好きな生徒、海が好きな生徒、生き物が好きな生徒、お出かけが好きな生徒、ボランティアをしたい生徒、積極性を磨きたい生徒、成績のために参加した生徒、発表活動をやってみたい生徒、誘われたから来てみた生徒などです。

活動が長く続けていられるのは、新たな課題解決に出会うだけでなく、活動の度に地域の方に喜ばれ、地道な活動にやりがいを見つけ、前に進みたがっている生徒の存在が大きいと思います。プロジェクトの中心で取り組んだ卒業生たちは、市民団体「浜と松プロジェクト」を立ち上げて、現在も高校生の活動を支援してくれています。

(※) 高校生ボランティア・アワード2021
「高校生ボランティア・アワード」は、歌手 さだまさしさんが設立の公益財団法人『風に立つライオン基金』が行う主な顕彰事業とし2016年より開催されています。平和や命を守るために、あるいは困っている人を助けたり、勇気づけたりするための活動のすべてを素晴らしい行為であると考え、そのすべては称賛に値すると心から信じ、日々地道な奉仕活動を実践する高校生の“発表・交流の場”として創設されました。

○体験学習での取組

ここでは、本校が実施している数々の体験学習について紹介します。現在、それぞれの体験活動がSDGs教育として実施され、SDGsによって価値づけがされています。

【1】茶摘み実習 
・茶摘みの伝統行事を通して陸の豊かさを守り、自然を敬う心を身に付ける。
・静岡県茶業会議所へ1年生が手摘みした新茶を寄贈するイベントを5月に実施。
・Z世代に向けたお茶の魅力発信に取り組む静岡県茶業会議所は、香りに特徴のあるお茶の試作や(株)ヤタローと協力してお茶を使った菓子の試作を行っている。10月初旬には本校の食堂を利用して、試作したお茶やお菓子を試食し、Z世代(本校生徒)からの意見提言として評価調査を行う予定。

【2】田植え実習・稲刈り実習
・陸の豊かさを守り、自然の尊さや偉大さを肌で体験し、天地自然に感謝す心をもつ。
・お米文化を通して先人の積み上げた稲作技術を学び、先人や自然を敬う心を育む。

【3】田んぼアート
・自然の尊さや偉大さを肌で体験し、天地自然に感謝する心を持つ。
・活動を通して感性を養い、地域との交流によってコミュニケーション力を高める。

【4】山林実習
・輸入木材や伐採費用の増加により枝打ちや間伐が進まず、「山が荒れた」状態となり大きな課題を抱えていることを学ぶ。森林の機能を学ぶ。
・川の氾濫を無くすため、山に樹木を植えて山崩れを防ぎダムの役目をさせる(治山治水)。

【5】海外研修
・約2週間の研修(主にフィリピン、インドネシアコース選択)
・実際に、現地のリアルな生活(食事、洗濯)やホームスティ、学校との交流・授業参加、植林や農業活動、ウェルカム・サヨナラパーティー、表敬訪問、観光、海水浴、市場や都市でのショッピングなど 1)海外におけるオイスカ活動(環境保全、国際協力等)を理解し、関心を高める。
2)現地の人々との交流によって相手国を理解するとともに、日本文化・歴史を理解する。
3)社会の国際化が進む中で、日本国民の一人としてのその役割を考え、同じアジアの一員としての連帯感や豊かな国際感覚を身に付ける。
4)日頃培った語学学習の成果を実践し、コミュニケーション力をつける。

○部活動での取組

【1】マングローブ干潟清掃、植林(自然科学部、環境委員会、全校)
・奉仕作業を通じ、地域の環境浄化に貢献する。
・清掃活動を通して、地域の自然や環境問題(ごみの不法投棄等)に関心をもつ。
・環境教育の知識を高め、自然の恩恵に感謝する心を養い、自然環境に対する理解を深める。

【2】ごみ拾い選手権(野球部、サッカー部、女子硬式野球部、マリンスポーツ部、環境SDGsプロジェクト)
・奉仕作業を通じ、地域の環境浄化に貢献する。
・清掃活動を通して、地域の自然や環境問題(ごみの不法投棄等)に関心を持つ。
・環境教育の知識を高め、自然の恩恵に感謝する心を養い、自然環境に対する理解を深める。
・静岡県海洋プラスチックごみ防止6R県民運動の推進・啓発につとめる。
・普及啓発のためスポーツ、ゲーム形式で楽しめる活動にする。

【3】堆砂垣設置競争(女子バレー部)
・砂浜の浸食を抑えるための堆砂垣の設置を競争スポーツ形式で開催する。

○委員会活動での取組

【1】ベルマーク収集・集計(奉仕活動委員会)
・アジア太平洋地域で荒廃した森林、海岸林の再生を目指して、海外に行けなくても苗木をベルマークで購入し支援する。(ベルマーク100点で苗木1本)

<活動目標と今後の計画>

1)海外の植林
『ベルマーク集票点数、年間で100万点(苗木1万本支援)』
・現在、ベルマーク集票点数は、全国1位~上位を連続更新中。
『2年時の海外研修で、現地植林(10000本/2週間滞在中)』
・実際に購入した苗木を自分たちで植林している。(広葉樹、マングローブ)
・また、海外の植林だけでなく、校内・地域の植林活動を通して地域に貢献し、自然環境に関心を向ける機会を設け、ベルマーク支援も啓発している。

2)国内の植林
『本校マングローブ干潟拡張、年間1000本植林(浜名湖湖岸)』
・平成11年より海外の干潟で植えているマングローブを、本校隣接の浜名湖湖岸に水質浄化や生態系観察のため研究植栽している。
・平成14年より本校産種子による育苗が可能となり、植栽地を移転・拡張(本州唯一の生存植栽群)。現在、年間4000本の種子収穫でき、植栽以外は、環境啓発イベント用に鉢植えして配布している。マングローブ干潟の整備・清掃(月2)を全校で取り組み、海外研修の事前学習にもなっている。

本校のベルマーク運動が大きく飛躍したきっかけは、設立母体である「国際NGOオイスカ・インターナショナル」が推進する「途上国に緑を植える『子供の森』計画」の事業が2002年に、ベルマーク友愛援助の指定対象になったことからです。2002年度に奉仕活動委員会を設置し、本格的に苗木支援のために校内外にベルマーク収集を呼びかけています。

「子供の森」計画とは、オイスカが行うアジア太平洋地域での子どもたちの手による森づくり運動です。1991年からスタートしました。子どもたちは森づくりを通して「自然を愛する心」や「緑を大切にする気持ち」を育てていきます。インドネシアやフィリピンといった東南アジア地域を中心に、その子どもたちと日本からの支援者と共に植林活動をし、地球温暖化防止と熱帯雨林の再生に協力し、さらに環境保全活動の重要性を認識してもらう活動のことです。

<ベルマーク活動の紹介>

1)回収対象:ベルマーク、リサイクルテトラパック、使用済みインクカートリッジ、グリーンスタンプ
2)回収方法:回収BOX設置(校内、学生寮、地域の商店、小学校、自動販売機等に協力設置)
3)仕分け集計方法:全学年でベルマーク集計作業340名/学期1回、奉仕活動委員会時に集計22名/月1、有志で昼休みや放課後に手伝い10名/随時、保護者会60名/年2回、文化祭で体験700名
4)ベルマークのPR活動
文化祭で活動展示・回収(2500名来場)
新聞に活動を投稿(すぐに沢山の支援ベルマークが届けられました50通/年)
地域環境講座を実施(本校、出張)小・中・高校・大学、一般親子対象(H30年度、ほぼ毎月実施)
5)海外研修で現地植林活動(フィリピン、インドネシア)
2年生11・12月/2週間滞在中、約8000本植林

【2】ひまわりプロジェクト(環境委員会)

・オイスカ高校「花いっぱいプロジェクト」を通して地域貢献活動を行う。
・活動を通して、奉仕の心や地域との交流によってコミュニケーション力を高める。
・NPO法人からいただいたひまわりの種で、花壇と農場の畑の一部に、ひまわり畑を作る。(約130㎡、約2000粒、130g)
・ひまわりの鑑賞後、種を採取してNPO法人へ送り返す。(8~25kg予定)
・返送した種から油を搾り、ひまわり油に加工して販売され、売上は障害者就労支援等へ。

≪普段の授業でのSDGsの取組について≫

参考:SDGs学習指導略案
https://school-fal.com/uploads/files/images/gakuji/gakuji-2208_sdgsclass.pdf

○教室の掲示について

常に、SDGsの視点で物事を捉えられるよう、17の目標が入っている掲示物を全教室の後方に掲示しています。さらに、学校行事や本校で取り組む「浜と松プロジェクト」などのボランティア活動や、ベルマーク回収活動(委員会活動)などのSDGsの視点や活動内容、活動の意義等について、全校の生徒が理解・確認できるような掲示も行い、常にSDGs活動の「見える化」を図っています。

○活動の記録について

事前指導、事後指導を経て、活動の「振り返り」として、「成果」や「課題及び今後、取り組んでみたいこと」をポートフォリオに各自、記録しています。また、各学年教職員で「共有」しておいたほうがよい「振り返り」を全校対象に掲示しています。記録は、指導や評価、また調査書の記録など進路指導にも活用されています。

○教員の指導体制について

「オイスカSDGs教育」の推進のため、全教職員が「環境教育プロジェクト」「国際理解プロジェクト」「地域協働プロジェクト」の3つのプロジェクトに分かれ、既存の活動の企画・運営をするとともに、新規事業の開拓にも取り組んでいます。

≪SDGs活動の成果と課題≫

○成果

学校行事などの活動について、「活動して終わり」ではなく、SDGsの視点から、活動の意義がわかるようになりました。また、自己の進路を考えるためのきっかけになるなど、生徒たちの視野が広がってきました。さらに、ボランティア活動や生徒会活動・委員会活動の取組が、SDGsによる「価値づけ」をすることによって、非常に活発になってきたと思います。

ここに、2021年度の環境SDGsプロジェクトの実績を上げます。このように多くの表彰を受けることで、生徒たちの心に自信が生まれていると思います。

■「小さな親切」運動 実行章R3.5.13(中田島砂丘ごみひろい選手権)
■高校生ボランティア・アワード2021「鎌田實 賞」R3.8,17
■「小さな親切」運動 実行章R3.8.25(堆砂垣設置競争)
■静岡県青少年育成会議「青少年団体等の顕彰」表彰R3.10.30
■浜松市「青少年の表彰」善行賞R3.12.7
■第7回全国高校ユース環境活動発表関東大会 審査委員特別賞R3.12.14
■令和3年度 静岡県地球温暖化防止活動 知事褒賞 R4.2.3
■浜松市「市長感謝状」贈呈式R4.3,14(浜松市危機管理課)
■#SASS2021「大学生による中高生のためのSDGs/サスティナビリティアワード」作品賞「Action賞」表彰R4.3.22
■SDGs Quest みらい甲子園 静岡県大会ファイナルセレモニー「KENTEM賞」表彰
R4.3.28

○現在の課題 

できるだけ、生徒主体の活動にしていきたいのですが、受け身の生徒も多く、リーダーの養成等、継続の方法を探りたいと考えています。

また、外部へも活動の様子を発信し、他の学校、地域、企業などとも連携した活動を広げていきたいのですが、時間の確保、制約があります。今回、このような記事を掲載していただいたことが、活動の輪を広げるきっかけになれば幸いです。

≪SDGsに取り組んでいる学校へのメッセージ≫

本校は現在、全教職員、全校生徒が一丸となり実践的なSDGs教育に取り組んでいます。これは、校長が2020年度に、本校の教育の柱として「オイスカSDGs教育」を据え、環境教育宣言!、ミニ・ワールド宣言!、地域協働宣言!の3つの宣言を掲げ、学校の進むべき指針を明確に示していただいたおかげです。

 

さて、私は以前から本校では環境教育を担当してきております。その取組の中で、自然による再生能力を超えた環境問題が次々と発生しています。そこで、その解決方法を生徒たちと考え、実践してきました。知恵と工夫、技術によって、環境を再生させるため、行政と民間が一体となった取組にも発展しています。当時は、積極的に外部と繋がることが教育としてあまり認識されてないため、苦労や葛藤のなか、地道に取り組んできました。

やがて、「SDGs推進」の追い風を受けて、産官学のパートナーシップで生徒たちは様々な事柄を学びました。さらに、活動実績の積み上げは、外部から高い評価をいただく機会が増えてきました。また、その取組は他校から、「今、地域が環境に対して何を求めているのか分からなかったが、発表を見て協働していくことの重要性を意識することができた」とお礼のお言葉をいただくこともありました。

 

私は、学校はもちろん、地域が「笑顔」になれる活動、そして地球上の「平和」がSDGs推進だと考えています。その中で、いち早く新しい風を吹かせて、SDGs教育を推進された本校校長には、尊敬の念でいっぱいです。今年度のスクールスローガンは、「CHALLENGING SPIRIT 本気の挑戦」です。生徒たちとは、知識やアイデアの段階で終わらせず、プランそしてアクションを起こすことに挑戦し、共感が得られるものを生み出したいです。

 

本校は今春校名が変更になりました。新校名「オイスカ浜松国際高等学校」の名の通り、真の多文化共生の具現化が図れる学校にしたいと考えます。さらに、各種実践を通して、自己肯定感の高い生徒を育成し、地域および国際的にも活躍できる生徒を育成したいと思います。

私が大切にしている言葉ですが、「今に止まり不満を言うならば、前に進んで満足を語れるようになりたい」と思っています。SDGsの幅広いゴールの中から、私たちがワクワクできるテーマを掘り起こして、学校や地域、私たちの笑顔を作ることに、一緒に挑戦しませんか。

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