まず、期待される自分、つまり、強みを知るということが大事なのです。

ある子どもは、「俺、わがままってちっちゃい頃から言われてきたんだよな」と、わがままな部分にはふたを閉めてしまおうと思っています。しかし、わがままを裏返せば、目立つという強みになります。ぶれない、芯がある、自分の意思があるという強みを生徒に教えてあげてください。

落着きがないという生徒もいます。いつもお母さんや、お父さんや、塾の先生にも言われて、「ああ、私、落ち着きがないよ」と、自分でも思っているのです。しかし、落着きがないというのは、行動力がある、好奇心が旺盛という強みなのです。

また、思っていることが言えなくて、ぐずぐずしている子どもたちもいます。しかしそれは、相手の言葉が待てる、大事にする、温められるということで、社会に出てからとても大事なことです。もし、会議で話している人ばかりだとしたら、会議は成立しません。
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