'16年度 グランプリ「モネ」高2・個人・夢チャレンジChallenge Cup 2016 グランプリ「モネ」 [11分6秒]
概要
チャレンジカップとは、一般社団法人日本チャレンジ教育協会が主催する小学生~高校生を対象とした、「自分で決めた目標に挑戦する」大会です。
チャレンジカップ公式サイト
大会にエントリーした子ども達は、勉強であったり、スポーツであったり、地域貢献活動であったり、それぞれが挑戦したい分野で参加をしますが、半年後の目標を決めることが全員の参加条件。
その目標に対して、どれだけ本気で挑戦し、どれだけ成長できたかを全国の教育機関の専門家達が審査し、最終的には東京で開催される「グランプリ決定戦」で日本一を決めます。
このチャレンジカップに参加し、目標に向けて半年間一生懸命頑張るという経験を通じ、子ども達が素晴らしい成長を遂げています。
Find!アクティブラーナーはこのチャレンジカップを応援し、チャレンジャー達の過去の発表動画を公開しています。
同じ年代の子ども達には、間違いなく明日から一歩前に進む勇気や気づきを与える発表ばかりですので、ぜひ、生徒の皆さん、お子様にご覧いただいてください。
「モネ」 発表概要
人に優しさを配り、親との関係を改善する。
それがチャレンジカップ2016グランプリに選ばれたモネさんのチャレンジ。
家族とケンカばかりしてしまう毎日。
人間関係の悪化や練習のキツさから、大好きな吹奏楽部にも居づらくなり、唯一の居場所も失いかけた彼女は追い詰められてしまいます。
部屋の壁をはさみで切り裂き、食事もとらない日々。
学校の無断欠席も増えていきます。
学校に行くふりをして自宅をでて、23時まであてもなく街をさまよう毎日。
誰とも話したくない。
時には朝まで河川敷で過ごすことも。
「自分でもギリギリの地獄のような日々を過ごしていました」
そんな中、ある1冊の本が彼女を救います。
『夜回り先生いのちの授業』(著・水谷修)
その本の中で、水谷先生が一晩で2000件を超える相談メールを一人ひとりに返信していることを知った彼女は、わらにもすがる思いでメールを書きます。
その3時間後、夜回り先生から返信が返ってきたのです。
その中の一節にこんな言葉がありました。
「人のために何かしよう。周りに優しさを配ろう」
人に何かをするだけで、今の辛い状況が変えられるの?
そんな単純なことで前向きになれるの?
最初はピンと来なかった彼女ですが、ちょうどその時始まったチャレンジカップに「人に優しさを配る」というチャレンジを設定し、エントリーしました。
バスに乗っているときに、勇気を出してお年寄りに席を譲ってみました。
満面の笑みの「ありがとう」という言葉を聞いた彼女は、なんともいえない温かい気持ちになり、自分を変えることが出来るかもしれないと思うようになりました。
その後、荷物を運んであげる、募金に協力する、バス停の掃除、彼女は行動を増やしていきます。
バス停で喫煙している男性を注意したときに悪態をつかれ、怖い思いをすることもありました。
しかし、最初にチャレンジをした時を思い出し、彼女は優しさを配り続けます。
チャレンジ期間中、500個以上の優しさを配ることができた彼女。
「優しさを配れば配るほど、穏やかに過ごせる日も増えていき、自分のことで精いっぱいだった状況から、周りのことも考えられるようになりました」
「人に優しさを配るという事は、周りからのありがとうという言葉によって自分の優しさを取り戻していくことなんだ」
11月からは欠席が一切なくなり、親とも家で会話が生まれるようになっていきます。
半年前は死んでしまうかもしれないとさえ考えていた彼女。
「今どん底にいると思っている人がいれば、自分に『がんばれ!』って声をかけ、周りの人に優しさを配ってみてください。きっと、明るい未来が待っているはずです」
グランプリ決定戦では、満面の笑顔で発表を締めくくりました。
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