概要
教育のノーベル賞!グローバルティーチャー賞を日本人ではじめて受賞した髙橋一也先生が、世界から評価された教育手法や根底にあるアクティブラーナーを育んでいくために大事なことを語ります
髙橋一也先生は、アメリカに留学し「インストラクショナル・デザイン」を研究。
その経験とメソッドを活かして、生徒たちが夢中になる様々な授業手法を開発し、精力的に生徒を指導されています。
そしてその活動が評価され、2016年、教育界のノーベル賞と言われるグローバルティーチャー賞のトップ10に日本人で初めて選ばれました。
本講演では、
アクティブラーナーを育てるために日本の教育はどうすればいいのか?
日本の教育の問題の本質は何なのか?
大学入試改革の本質的課題とは?
といったことを、世界の難関大学の入試問題やハワードガードナーの多重知能理論から紐解いていきます。
早稲田大学大隈記念講堂で行われた、アクティブラーナーズフォーラム&チャレンジカップグランプリ決定戦での講演です。
高橋 一也先生 では、ここから本題として、「アクティブラーナーを育てるために日本の教育はどうすればいいのか」ということについて、少しお話したいと思います。まずその前に、「日本の教育は何が問題なのか?」ということを少しお話しします。
日本の学校の中高生は毎日学校に行きますが、「なぜ学校に来るのですか?」と聞くと「いや、親が行けって言うから」と返ってきます。義務教育であればそれでいいと思います。
では「高校はなんで行くんですか?」と聞くと、やはり「いや、親がそう言うから」「周りの人が行ってるから」と答えます。つまり、子どもたちはなぜ自分でこういう進路選択をしているか、ということをまったく考えないまま、大人になっているケースが多いのです。
それは、日本の学校の進学率に表れています。先進国で、こんなに進学率の高い国は基本的にありません。...
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