概要
一つ間違えると火に油を注ぐように大きな問題に発展してしまうこともある「保護者対応」。押さえておくべき7つのポイントを、髙橋弁護士と一緒に見ていきます。
近年、モンスターペアレンツという言葉が流行していますが、実際に多くの先生が保護者対応を負担に感じているという調査結果があります。
文部科学省が全国の公立小中学校451校を対象に実施した「学校現場における教職員の業務実態調査」によると、約70%ものの教員が「保護者・地域からの要望・苦情の対応」を負担に感じていると答えました。(小71.4%、中71.1%)
今回は、この先生方が負担に感じている保護者対応について、学校問題を多く扱う髙橋弁護士に対応のポイントを教えていただきました。
保護者対応は、一つ間違えると火に油を注ぐように大きな問題に発展してしまうこともあります。そういったトラブルを未然に防ぐために、知っておくべき7つのポイントについてお伝えします。
髙橋 次は「できないことを説明する時の注意点」ですが、その際には合わせて、できることも説明するようにしてください。これもすごく大事な点です。
学校としても、人や時間の限界、さらには能力の限界など、色々な限界があります。その結果として、不登校やいじめの問題、学力の問題など、色々と対応できないこともあるでしょう。
ただ、その時の説明の仕方として、厳しく「できません」と言うだけで終えずに、具体的に「○○はできるけれども、○○はできません」と、できる部分とできない部分をはっきり分けて説明してください。できないことだけを言わず、できることも言うことが大事です。
例えば、いじめの問題では、被害を受けた親御さんが「加害者の親を呼んでこい!」「その生徒と親に謝らせろ!土下座させろ!」と大騒ぎになることもあるかと思います。
この場合に、学校の先生...
テキストの続きを読むにはプランのアップグレードが必要です。
さらに表示する