概要
保護者との信頼関係を、いつ、どのような方法で構築していくべきか。そんな問いにお答えするポイントを「生徒カルテ」と「面談スキル」の2点を中心にご紹介していきます。
同じ事態が起きたとしても、信頼関係の有無によって、
保護者の反応は180度変わってしまうことがあります。
いかに信頼を獲得し、関係性を良好なものにしていけるか。
この課題は、学級運営をより円滑にとり行うに必要不可欠なものとなってきます。
今回は、保護者との関係性構築について、
稲葉氏が実践している「生徒カルテ」と「面談スキル(ヒアリングスキル)」を活用して高めていく方法をお伝えします。
稲葉 人司氏:こんにちは。株式会社ヒューマン・リンクの代表取締役をしている稲葉人司と言います。よろしくお願いします。今日は保護者対応の有り様について、ご紹介したいと思います。最初のテーマは、保護者対応が難しくなっている背景です。
ご存知のように、保護者対応という言葉がマスコミ等で取り上げられるようになったのは2000年以降と言われています。嫌な表現ですが「モンスターペアレント」という言葉が使われ出したのも、この頃だと言われています。
なぜ、保護者対応は難しくなってきたのでしょうか?様々な要因がありますが、私は保護者が教師を信用しない、あるいは信用できない保護者が増えてきたこと。これに尽きると考えています。
その背景にあるのは女性(特に母親)の高学歴化と、マスコミによる教師のマイナスイメージの増加などが挙げられます。
古い話ですが、昭和の...
テキストの続きを読むにはプランのアップグレードが必要です。
さらに表示する