概要
行き過ぎた指導を防ぐために……不適切な指導が起きやすい3つの場面と、場面ごとの体罰や不適切な指導の防止策を、学校問題を多く扱う高橋先生と一緒に見ていきます。
増加傾向にある、学校と保護者のトラブル。
今回は、そのトラブルの中でも特に、教師から生徒に対しての精神的苦痛・体罰について、学校問題を多く扱う髙橋弁護士にその防止策を教えていただきました。
髙橋先生曰く、トラブルになってしまう指導のケースを見ていくと、多くの場合で、先生方は生徒のために必要だと信じて指導しており、決して生徒に精神的・身体的苦痛を与えたいと思っている訳ではないそうです。
つまり、悪気無く、良かれと思って熱意をもって指導した結果、不適切な指導につながってしまっているのです。善意から生まれる行動は、善意では止めることができません。
そこで、この講義では、髙橋弁護士が実際に関わったケースを紹介しながら、どういう場合に不適切な指導や体罰が起きやすいのかを見ていきます。
そして、その場面ごとに、不適切な指導を防止する具体策を考えていきます。
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髙橋 もう1つは、部活動中の指導です。部活動での指導の中で、ほとんどの部活が最終的に勝負事に還元されます。かつ、実際に部活動の顧問をしている学校の先生たちは、生徒たちのことが大好きで、基本的にいつも生徒たちのことを考えて、休み返上で部活動に励んでいらっしゃる方が多いと思います。
そのような熱のある先生だからこそ、技術的指導に入っているうちに、ついつい「何をやっているんだ!」と、口が悪くなってしまったり、手が出てしまったりすることがあります。これは非常に気をつけてください。熱意があるからこそ、言いすぎてはいけないということです。
あくまでも先生と生徒であって、指導の中での部活動です。つまり、相手の心を壊してまで全うする部活動は、本来的に存在できないはずです。生徒の成長のための部活動ですから、「生徒...
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