概要
“正しい英語”なんて存在しない。正解を探すのではなく、自分の中にマイ・イングリッシュを構築するのが大事!英語教育の権威が今後の英語教育の指針を示します。
大学入試改革だけではなく、教育のあり方についても教育改革の波は押し寄せてきています。その中で英語4技能・5領域の評価や指導法の確立は急務です。
しかし、スピーキング・ライティングのようなアウトプット型トレーニングについては、その実施について大きな課題として残っています。
今、英語教育として何が課題となり、見落としてはいけない課題は何なのか?
英語教育の権威である、ココネ言語教育研究所所長・慶應義塾大学環境情報学部教授の田中 茂範氏にお話しいただきました。
※本講演は、『英語4技能時代の教育~教育現場を支えるAIの可能性~』の第1部、基調講演『マイ・イングリッシュを育てる英語教育』です。
田中 茂範 氏(以下、田中) 皆さん、こんにちは。ココネ言語教育研究所の田中と申します。今日は、「マイ・イングリッシュを育てる英語教育」と題してお話しさせていただきます。
今日の話は、2つのパートに分かれます。1つは、「何を学ぶのか」、とりわけ、英語の位置づけについてです。そこで、「マイ・イングリッシュ」というタイトルでお話をさせていただきます。パート2は、「どう学ぶのか」についてです。つまり、「何を学ぶのか」、「どう学ぶのか」、この2つについてお話したいと思います。
今、私は、コンゴ人、韓国人、インド人、アメリカ人、インドネシア人、中国人と、日常的に英語でやりとりしています。
例えばこの中で、アメリカ人が「俺の英語が正しい」「あなたたちの英語はおかしい」と言える...
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