概要
人工知能が描く教育の未来像とは?AIをはじめとするテクノロジが教育に与えるインパクトについて、ゲームAI開発者の第一人者が解説します。
今、教育にゲームを使おうという動きがあります。
AIを利用することでどのような教育が可能となっていくのでしょうか?
ゲームAI開発者の第一人者である三宅陽一郎氏に、人工知能の歴史や種類、どう活用されているか、今後人工知能とどのように向き合うべきかを詳しくお話しいただきました。
※本講演は、特別イベント『英語4技能時代の教育~教育現場を支えるAIの可能性~』の第2部、基調講演 『人工知能が啓く教育の可能性』です。
三宅 人工知能がどのように応用されているかを説明したいと思います。まず、80年代の人工知能が何をやろうとしていたかというと、人の代わりになる人工知能を作ろうとしていました。例えば、将棋を打つ人の代わりの人工知能や、お医者さんの代わりに診断するAIなど、そのような発想でした。
ところが、今は少し発想が違い、人と人の間に人工知能を入れようという考え方に変わっています。つまり、人間同士の間を繋ぐために人工知能を応用しようということです。例えば、飲み会をやる時、誰かが幹事になって、みんなに連絡を取ることになります。それはとても面倒なことなので、誰しもできればやりたくないでしょう。
そういう時に、人工知能がみんなのカレンダーを見て、例えば、8人いたら、その8人の空いている日を選び出し「来週の月曜の夜はどうですか?」とみんなに聞いて、みんながOKと言ったらその日取りを決めます。
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