概要
人工知能が描く教育の未来像とは?AIをはじめとするテクノロジが教育に与えるインパクトについて、ゲームAI開発者の第一人者が解説します。
今、教育にゲームを使おうという動きがあります。
AIを利用することでどのような教育が可能となっていくのでしょうか?
ゲームAI開発者の第一人者である三宅陽一郎氏に、人工知能の歴史や種類、どう活用されているか、今後人工知能とどのように向き合うべきかを詳しくお話しいただきました。
※本講演は、特別イベント『英語4技能時代の教育~教育現場を支えるAIの可能性~』の第2部、基調講演 『人工知能が啓く教育の可能性』です。
三宅 陽一郎氏(以下、三宅) それでは、「人工知能が啓く教育の可能性」というテーマでお話させていただきます。私はSQUARE ENIXという会社に勤めているのですが、今日は個人として参りました。
人工知能は、公式には1956年が発祥と言われており、去年でちょうど60年です。1986年に人工知能学会が立ち上がり、私はここの編集委員をしています。人工知能が世の中に定着するまでは、大変時間がかかりました。
人工知能とは何かと言いますと、人間のように自然発生した知能を自然知能と言い、機械やコンピューター上の知能を人工知能と言います。
これからの時代は、人間と人工知能が協調して仕事をする時代になろうとしているわけですが、人工知能を理解すると同時に、人工知能に人間を理解させるという双方向の関係が必要とされています。
人工知能の1つの捉え方として...
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