概要
人工知能が描く教育の未来像とは?AIをはじめとするテクノロジが教育に与えるインパクトについて、ゲームAI開発者の第一人者が解説します。
今、教育にゲームを使おうという動きがあります。
AIを利用することでどのような教育が可能となっていくのでしょうか?
ゲームAI開発者の第一人者である三宅陽一郎氏に、人工知能の歴史や種類、どう活用されているか、今後人工知能とどのように向き合うべきかを詳しくお話しいただきました。
※本講演は、特別イベント『英語4技能時代の教育~教育現場を支えるAIの可能性~』の第2部、基調講演 『人工知能が啓く教育の可能性』です。
三宅 最近、教育にゲームを使おうという方向があります。例えば、東京大学の藤本先生や日本大学の古市先生が、教育の現場にゲームを使っていくことを研究されていますし、私が理事をしている日本デジタルゲーム学会もその研究を進めています。最近では、人気ゲームのマインクラフトも、色々な教育の現場に使われています。
メタAIに関する話をさせていただきたいのですが、今のゲームのAIは、実はユーザーの緊張度を測っています。ゲームのログから、ユーザーは今どれぐらい緊張しているかを計測します。そして、ユーザーが緊張していない時、たくさんのモンスターを出します。
どんどん緊張すると、今度はモンスターを出さないようにします。そうすることで、ユーザーの緊張度を人工的に人工知能がアップダウンさせることがあります。かつてのゲームは、同じコンテンツをたくさんの人に届けるものでした。ところが、今は、それぞれのユーザーのスキル...
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