その他:5年生(高校2年生相当)
単元:室町幕府
学校名:私立自修館中等教育学校
先生名:川澄勤
授業の流れ:
3分:導入
30分:講義を聞いて理解する時間(インプット)
17分:自力または相談しながら解答する時間(アウトプット)
授業を行う上での注意点や事前準備
○生徒の学力(学び方(主体性))を普段から把握する努力が最も重要。前時までの多くの生徒の学習への取り組み姿勢や理解度を踏まえて本時の講義内容を調整する。
○講義とはいっても一方通行のみにならないように発問(生徒ととのやりとり)を多く取り入れる。(そのために、普段から生徒が発言しやすいように、クラスの雰囲気づくりが重要)
○講義の中では、大学入試で出題頻度が高い事項を明確化することを忘れない。
○歴史的見方の中でも、「因果関係」と「比較」の視点を養うことを心掛けた講義を心掛ける。(本時の論述問題では特に比較の視点を踏まえた問題を扱う)
○生徒は論述問題を後回しにしがちであるため、机間巡視ではその点を特に気をつけて個々に介入する。
○自己採点では、授業時間内で論述だけでも取り組ませたい。本時では、半数の生徒がここ(論述問題の自己採点)まで到達すればよしとする。
○多くの生徒が論述問題を完成させているのであれば、他者の解答を採点されることもあり得る。
この動画から学べること
○観点別評価の知識と思考力の形成的評価(日常的にどのように評価しているか)
○ほぼすべての授業で生徒がアウトプットする課題を課して提出させ、個々の生徒の理解度(知識、思考力)を把握し、添削結果を次時にフィードバックする
○生徒の理解度を踏まえて、次時以降の課題のレベルや講義の内容を修正する
○知識を主に問う大学入試問題への対応も踏まえつつ、歴史的な見方(比較や因果関係)を養う取り組みを授業内で実践する方法
○大学入試問題(国公立大、MARCHレベル以上)と模擬試験問題(ベネッセ、河合塾、駿台)を普段から解いて大学入試の傾向を把握しておく。→授業内で説明できない情報はプリントに記載する
○1問で構わないので、ほぼすべての授業で論述問題(因果関係または比較の視点を含んだ問題)を生徒に解かせる
○論述問題に苦戦する生徒が多いときは、全体または個別に介入して、問題を解く方向性に気付かせる
○ICTの活用例を知る(黒板をほとんど使わない授業の実現、欠席者への手当て、復習への対応)
○諸連絡などすべての情報はGoogleのclassroomをプラットフォームにして活用する。
○MARCHレベルを網羅することを念頭に入れて作成した授業用のオリジナルテキストと復習用の問題テキストを事前に配布する(原始~現代まで授業用のテキストは380ページあるため、6冊に分けて配布)。また、PDFデータをclassroomにアップしておく。→板書形式での説明はほとんど不要になる。(予習したい生徒がいる場合、テキストの事前配布はかなり有効です)
○授業の講義場面はZOOMを使って録画し、即日YouTubeにアップする。→自宅からも授業に参加可能。欠席者も後日動画で講義を確認可能。復習時に授業での説明を再度聞きたい場合にも便利なようです。
○授業中に配布した課題プリントの解答例をclassroomにアップすることで、生徒はすぐに自己採点が可能。
○今後、生徒同士で解答を確認できるよにするために、(来年度以降)ロイロノートの導入を検討中。
概要
「思考力」とは何か?を定義し、毎授業の小テストで見取る、自修館中等教育学校・川澄勤先生の観点別評価実践例です!日々の形成的評価を授業改善につなげる方法や、継続的に実施するための工夫、取り組みの詳細をぜひご覧ください!
▼本動画に関連する各種資料は、以下よりダウンロードしていただけます!▼
≪資料一覧≫
・学習用ワークシート.pdf
・【授業案】20231124日本史探究.pdf
・【小テスト】思考問題 153-2 室町幕府(財政基盤).pdf
・【小テスト解答】思考問題 153-2 室町幕府(財政基盤)解入り.pdf
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