原田　隆史氏　私は1960年の、戦後のまだ荒廃した状況を感じる時代に生まれました。当時は、当然携帯電話も、スマホも、ITも、パソコンもありません。日本が高度経済成長時代を迎えて、人口が増えて、工業化社会が進んでいった、そのいちばん張り切った時代に、人生の真ん中を過ごしました。

その工業化社会のあと、2000年にインターネットが「発見」されまして、それが我々人類に革新的なものを生み出しました。そこからの社会は「情報化社会」でした。

工業化社会における教育は、大切な知識や実践の答えを、みんなが一斉に学ぶインプット型教育・知識の暗記教育でした。それに対して2000年からの情報化社会の時代は、得たものを融合して外に出すアウトプットの教育です。

アクティブ・ラーニングは、そのような工業化社会から情報化社会、「人口が増える」から「減る」という状況を背景として生まれてきた教育です...