概要
講師:Management Brain Associates代表 中土井鉄信
あらゆるリスクに曝される現代において、学校もその例外ではありません。
子どもや教員が起こす事件、モンスターペアレンツへの対応など、
そうした不測の事態に直面した際、学校として何を考えどう対応すべきか、
リスクマネジメントが問われる時代ともいえます。
今回は、そのための備えとして役立つ、問題発見の仕方、対応方法、世間への情報公開の手順について、
気をつけるべきポイントや考え方を、具体的な事例とともにお伝えします。
中土井 鉄信氏 「情報発見の三か条」です。1つ目が、昔から続いていることを疑ってみることです。「ずっとこうやってきたな、昔からこうだったな、生徒はこうだったからな」という感覚を、まず一旦括弧に入れてください。
私がその学校を改革した時も、先生方は、「生徒はもうこういうものだから」と言っていました。「遅刻をするのはうちの学校では当たり前だから」と言っていました。しかし、これを現状追認していれば、いい学校にはならないですし、問題が起こる可能性は非常に高いわけです。
例えば、その学校では、1年間に11%中退者がいました。これは全国の私立学校でも非常に高い率で中退者が出るということです。しかし、その学校の先生は「しょうがないんですよ。生徒はやる気がないんで」とそれを追認していました。
「いや、そんなことないよ。普通、学校に一生懸命来るんだから、中退なんかしないんだ。それには...
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