概要
講師:Management Brain Associates代表 中土井鉄信
あらゆるリスクに曝される現代において、学校もその例外ではありません。
子どもや教員が起こす事件、モンスターペアレンツへの対応など、
そうした不測の事態に直面した際、学校として何を考えどう対応すべきか、
リスクマネジメントが問われる時代ともいえます。
今回は、そのための備えとして役立つ、問題発見の仕方、対応方法、世間への情報公開の手順について、
気をつけるべきポイントや考え方を、具体的な事例とともにお伝えします。
中土井 鉄信氏 まず、「危機管理」ということです。防災以外の学校での危機管理について、お話をしたいと思いますが、実は、リスクマネジメントには、リスクコントロール、つまり、予防領域が大きくあります。
たとえば、色々な部分でルールを決める、こういう事案だったらこのように対応する、もしくは、このような事案が起こる前に、このように色々な指導をする、という予防領域があります。実際上、危機が発生した時にどのように対処しようか、ということが危機管理の大切な側面です。
ですから、リスクマネジメントは、「予防領域」と「実際に何か問題が起こった時の領域」に分かれます。是非、そのように理解をしてください。重要なのは、予防領域を充実させることです。実際に問題が起こってから対処するのは、ある一定の決断があればできます。
問題の発生を極力抑えていくという「予防領域」に力を入れて、皆さんはリスク...
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