概要
講師:Management Brain Associates代表 中土井鉄信
あらゆるリスクに曝される現代において、学校もその例外ではありません。
子どもや教員が起こす事件、モンスターペアレンツへの対応など、
そうした不測の事態に直面した際、学校として何を考えどう対応すべきか、
リスクマネジメントが問われる時代ともいえます。
今回は、そのための備えとして役立つ、問題発見の仕方、対応方法、世間への情報公開の手順について、
気をつけるべきポイントや考え方を、具体的な事例とともにお伝えします。
中土井 鉄信氏 「公開性の原則」についてお話しします。色々な地方の教育委員会で問題が起こり、ニュースに出て、記者会見が行われています。何が大きな問題かというと、情報の公開が遮断されているということが大きな問題です。
例えば、子どもが自殺した時、「いじめはありません」と明確に答えてしまう。それに対して、いじめの問題が遺書に書いてある。しかし、学校ではいじめがないと判断をする。それで、教育委員会の記者会見で「いじめはなかった」と言ってしまう。
その部分で言うと、その言動自体が後々の学校、残った学校を不利益にするのはもう明白です。結果、「いじめが行われたよ」という事実が出てきた時に、もう反証ができないからです。
その時に重要なことは、問題が起きたら、公開をどこまでするかということのジャッジをしていくのが、一番のリスクマネジメントになるわけです。原則は、「情報は公開するんだ...
テキストの続きを読むにはプランのアップグレードが必要です。
さらに表示する