概要
福岡市最西端にある小呂島は、人口約200人の漁業が盛んな小さな島です。
この島にある小呂小中学校は、全校生徒13名。
一番人数が多い小学2年生の、5人のクラスを取材いたしました。
担任の伊東先生は、10年ほど前に授業に対する考え方が大きく変わったそうです。
当時、離島の学校から博多の学校へ転任した伊東先生は、それまでの自分のやり方が通用しなくなってきていることを感じ、授業のあり方に悩むようになったそうです。
そんなときに出会った『学び合い』という考え方。解説書を読み勉強をしながら実践をするうちに、子どもたちの様子がどんどん変わっていきました。
子どもたちが優しくなり、いじめが無くなりました。
そして、子どもたちの人間関係が良くなると、保護者からのクレームも無くなっていったそうです。
今のクラスの5人という人数は、『学び合い』が成立する最小限界値だろう、と伊東先生はおっしゃいます。
インタビューでは、伊東先生が授業で大切にしていること、同僚の先生方から理解を得られなかった頃の様子、最も印象深かった子どもたちのエピソードなど、たっぷりお伺いしています。どうぞ最後までご覧ください。
※機材トラブルのため一部音声に乱れがあります。
【授業映像】
伊東 宗宏先生(以下、伊東) 分かんなかったら、どうしたらいい?
男子児童 ねえ、ちょっと教えて。
男子児童 うん。これが100のくらいが5個ある。で、この14も100に変えるの。
男子児童 あ、ほんとだ。
男子児童 で、5と100で600。で、1のくらいは100。だから600。
伊東 大発見だ。
男子児童 合ってるの?実際。
伊東 合ってるよ。さあ、それをどうやって広め...
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