概要
オランダの教育について10年以上研究してきたリヒテルズ直子氏が、欧米諸国の多くで実践されているシチズンシップ(市民性)教育について、ご紹介します。
グローバル化、情報化社会の流れの中で、多様な価値観を持つ人同士が互いに尊重し合い、
共同し協力して生きていくために、相互理解や対立を解決する力を育むシチズンシップ教育。
オランダの小学校の約10%が取り入れている「ピースフルスクールプログラム」や、フィンランドで始まり、ヨーロッパ各国で普及しているいじめ対策プログラム「KIVA」など、代表的な教育プログラムをご紹介しながら、日本の学校でも取り入れられるエッセンスをご提案します。
リヒテルズ 直子氏 では具体的に、現在オランダで行われているシチズンシップ教育にはどのようなものがあるのか。その代表的なものをいくつか紹介したいと思います。
まず、オランダに6000~7000校の小学校があると言われていますが、その内600校ほどの小学校が取り入れているプログラムです。
実を言うと、幼稚園や保育園、それから継続したプログラムとして、日本で言う中学校と高等学校が組み合わさった中等学校、そこでも行われているプログラムでピースフルスクールプログラムというものがあります。
このプログラムは、いくつかの中身で構成されています。1つ...
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