中学校:2年生、国語
単元:ビブリオバトル(TO学習)
学校名:茨城県立並木中等教育学校
先生名:石川瑶子、津田美也子
授業の流れ:
3分:本時の流れ,ビブリオバトル公式ルールの説明
35分:ビブリオバトル
3分:投票・チャンプ本決定
7分:各班のチャンプ本紹介
3分:先生の話
4分:R80
授業を行う上での注意点や事前準備
○グループのメンバーや座る座席を事前に決定し、生徒に知らせる。
○事前に授業の目的を生徒に説明し、生徒自身が「その時間に何を学ぶのか、学びたいか」を考えた上で授業に参加できるようにする。
○ビブリオバトルでの発表のための準備の時間をしっかり確保する。
この動画から学べること
○TO学習の実施方法
どのような力を身につけさせたいかを明確にし、異学年交流の方法を工夫する。
○ビブリオバトルの実施方法
ビブリオバトルを実施する前に準備時間を確保する。いつ、何をするのかを生徒に明確に示す。
○振り返り(R80)の方法
振り返りが習慣化するように、継続して取り組ませる。
概要
NHK「あさイチ」で紹介された茨城県立並木中等教育学校が登場!
ただの縦割り学習ではない、中島校長先生考案の「TO学習」!自分の学んだことが、人のため、世の中のためになることの体験を通じて、生徒のより深い学びを加速させます!「AL指数」、「R80(アールエイティー)」。これまで、当サイトで様々な手法をご披露いただいてきた中島博司先生。
今回は、中島先生が校長を務められている、茨城県立並木中等教育学校での取り組み「TO学習」を取材しました!
アクティブ・ラーニングで互いに学び合うことから、さらに一歩発展させる。「TO (Teaching Ohters)学習」は、一つの授業で学年の異なる生徒同士が、同じ課題に取り組む縦割りの学習です。
今回は、4年生と2年生の「TO学習」で、上級生が下級生にお気に入りの本を紹介し、一番読んでみたくなった本を投票で決める「ビブリオバトル」を開催しました!
「(上級生)思っていることを論理的に伝えるのは難しいし、年齢が違うので言葉を別のものに置き換えることが必要だと感じました」
「(下級生)同学年より表現の仕方が大人っぽいと感じたし、勉強になりました」
上級生はただ本の概要を説明するのではなく、どう魅力的にアピールできるか。そして、聞いている下級生は先輩の姿を見ながら何を学べるのかを、楽しみながら真剣に取り組まれています。
授業を担当された津田先生(2年生担任)と石川先生(4年生担任)による、授業実施のポイント解説はもちろん、中島先生からは、この取り組みへの意義「何のために学ぶのか」を生徒に実感してほしいという想いもお伝えいただいています。
縦割り学習、異学年交流をさらに実のある取り組みする秘訣を、ぜひインプットしてみてください!
※インタビュー内にも出てきた、「AL指数」や「R80」についてもっと知りたい方は、ぜひ以下の動画もご覧ください。
アクティブ・ラーニングを学力向上につなげる『AL指数』と『R80(アールエイティー)』
(中島博司氏)ALを学力向上につなげる「AL指数」と「R80(アールエイティ)」
【中島博司校長先生ご登壇の関連動画】
「Find!アクティブ・ラーニング」今昔物語
(中島博司氏)第8回学校ソリューションセミナー(2)アクティブラーニングの実践 事例紹介1
(木下氏・中島氏・前野氏)第8回学校ソリューションセミナー(4)質疑応答~講師ディスカッション~その1
中島 博司校長(以下、中島) 今日は、ビブリオバトルをメインとしたTO学習でしたが、僕が見た印象では、4年生、つまり高校1年生の伝える力を後輩の中学2年生が学べた感じがします。
----縦割りで行うアクティブラーニング----
中島 このアイディアが浮かんだのは、2016年の夏ぐらいです。この中等教育学校という中高一貫の学校の校長になり、生徒を見ていて、中学1年生から高校3年生まで6学年が同じ学び舎にいるこの環境を活かせないかと考えました。
アクティブ・ラーニングで学び合いをすることは当たり前なのですが、これを縦割りでできないかというアイディアが浮かびました。ただ、なかなかこれを実現することは難しいと思っていました。なぜかというと、これまでの学校文化には存在しない手法だったからです。それで、スタート...
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