高専:4年生、理科
単元:化学
学校名:仙台高等専門学校
先生名:関戸大
授業の流れ:
10分:前回の授業の振り返り
45分:講義
18分:エキスパート活動
7分:ジグソー活動
5分:確認問題とまとめ
5分:振り返り
授業を行う上での注意点や事前準備
○授業デザインを綿密に行い、学生の授業中の活動をシミュレートしておく。
○授業スライドはできるだけシンプルにして、キーワードと図を中心として作成する。
○安全安心の雰囲気を作るために教員は表情の明るさと声の明朗さを意識してデリバリーを行う。
この動画から学べること
○導入でのクイズとボーティングカード
授業のトピックをクイズ形式で出題し、ボーティングカードで学生が答えることで学生の興味と授業への参加意欲を引き出す。
○トピック説明後のグループワーク
教員による説明の後に、穴埋め形式で学生がグループ内で再度説明することで知識の定着を促す。
○ジグソー法の活用
授業で学んだ知識を用い身近な現象を説明する課題を、学生がタブレット端末で情報収集しながら他者に説明することで知識の活用の場面を設けている。
概要
「わかりやすい!」は当たり前!?今回は、指導力だけでなく、生徒の学びを深める「学びやすい」環境づくりに注目!授業デザインから運営方法、準備の過程まですぐに活用していただけるヒントが満載です!
「子どもたちにとって、“わかりやすい”授業をしたい」
多くの先生方は、普段、そうした想いを持ちながら、日々の授業研究、教材開発に取り組まれているかもしれません。
しかし、今回、仙台高等専門学校の関戸先生が実践する授業では、“わかりやすい”ではなく“学びやすい”がキーワードとなった授業を展開されています。
その根本にあるのは、「教師中心」ではなく、「学習者中心」という考え方。
新学習指導要領より、「教師が教える」ではなく「生徒が学ぶ」授業へと質的転換がはかられ、今まさに、全国の先生方も、それに向けた準備、取り組みをスタートされていることと思います。
今回、関戸先生の実践には、そんな先生方が参考にしていただけるアイディア、ヒントが満載ですが、特に、ご視聴前に押さえておいていただきたいポイントが、2点あります。
それが…
「学習者中心の“学びやすい”授業をするには、何を意識すべきか(何が必要か)?」
⇒キーワードは「○全○心な場づくり」
「そして、それをどのように授業の中に デザインしていくか?」
⇒具体的な設計の仕方、ワークなどの意図は?
です。
上記2点を念頭に置きながらご覧になることで、今後の授業設計、取り組みに対して、
大きなヒント、指針となりうる考え方を、スムーズにインプットしていただけます!
関戸先生ご自身が参加されてきた、様々な研修から、多様な要素が盛り込まれている本授業。特に、東京大学・栗田佳代子氏、中原淳氏(現 立教大学)が、主任講師を務めたオンライン講座「インタラクティブ・ティーチング」にあるクラスデザインシート参考の
指導案は、ぜひご覧いただきながら、授業準備に活かしていただけます。
先生の「わかりやすい授業をしたい!」という想いではなく、子どもたちの「学びやすい!」を考える授業設計。
学習者中心の授業づくり「学びやすさを『デザイン』する」
ぜひご覧ください!
▼本授業に関連する各種プリントは、以下よりダウンロードしていただけます!▼
※ダウンロードは文字コンテンツ・プレミアム・ダイヤモンド会員の方のみご利用いただけます
Q.化学を学ぶことを通じて身につけてほしい能力は?
関戸 大先生(以下、関戸) 前提として、彼らが化学の知識をあまり面白いと思っていないことが、やはりあります。化学は暗記科目で、その背景や「なぜこうなるのか?」ということは、教科書に書かれていないので、そこは教わらず、「まあ、テストに出るからこれを覚えなさい」と言われてきたのです。
高校1,2年ぐらいからずっとそうしてきているので、教科書に書かれている知識の背景を考えたり、その知識を使うとさらにどのような発想ができるかを考えたり、さらにその知識を使って考えるなどといった、その知識に疑問を持つという経験をしてきていません。
しかし、私は、そこが化学という学問も含め、勉強の一番面白いところだと思っているので、その知識を使うことにしました。さらに、知識に対し「本当にそうなの?」「なんでそうなっているの?」という疑問を持ち、...
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