中谷　彰宏氏　子どもたちは決して悪い子たちではありません。むしろ良い子であろうとしながらも、良い子になれないところで挫けています。最初からいい加減な子たちではありません。特に真面目で一生懸命な子たちほど苦しんでいます。言われる通りできない、「どうしたらいい子になれるか」、これは教育ではありません。先生もいい子を求めてしまうのです。

教育は価値観をひっくり返すこと。つまり、ちゃぶ台をひっくり返すことです。ちゃぶ台をひっくり返して新しいものを生み出していくのです。そして、単にちゃぶ台をひっくり返すだけではありません。ちゃぶ台をひっくり返したら片付けないといけません。謝らないといけないのです。大事なことは、ちゃぶ台をひっくり返して終わりではなく、「お前、自分でひっくり返したんだから片付けろ」、これなのです。

世の中の子たちというのは、みんな自分探しをやっています。自分の価値観、個性を出したいのです。自...