概要
講師:マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 井上郁夫
従来の指導は、主にティーチングで行われてきました。
しかし、このスタイルだけでは効果の面で限界があります。
それは、個人の課題が、その人特有の価値観から生まれるものだからです。
この講座では、学校の活性化を目指し、相手の価値観を知り、それに沿って指導するコーチングの基本スキルを傾聴と質問を中心にお伝えします。
ここまでで一通りコーチングの傾聴、質問というスキルについてお伝えしてきました。ここでは実際に質問することは出来ませんが、ここからは、傾聴ということをテーマに、三名の先生方の発言を事例としてご紹介します。これらの先生方がどんな先生なのかというのを、言葉をよく理解ながら傾聴しているつもりで、見ていきたいと思います。
<事例1>
まず事例の1番です。
「私は数学の教師をしています。子どもたちに数学の楽しさを教えたいと思っています。数学はあらゆる教科の中でも子どもが苦手だとか、嫌いだという教科です。苦手だとか嫌いだと感じるものであっても、見方を変えたり、ちょっとした努力で好きになったり、得意になるのだということを理解してもらいたいのです。
そのために、子どもたちの身近な事柄を題材にして、数学の授業を組み立てています。ある時には教室から出て、野外で実際に体験してもらって、実生活に...
テキストの続きを読むにはプランのアップグレードが必要です。
さらに表示する