概要
講師:Management Brain Associates 井上郁夫
従来の教育は、アメとムチと言われる賞罰によって、生徒をより良き行動に導こうと取り組んできました。
しかし、賞罰のみの指導では、必ずしも生徒のやる気を高めたり、よりよき行動に導いたりすることができず、悩んでいる先生方も多いのではないでしょうか。
この講座では、解決策の一つとして、アドラー心理学の「勇気づけ」をご提案します。
井上 郁夫先生 もう1つ、アドラー心理学の特徴をご紹介します。心理学としては少し変わっていますが、この学問は「価値観」を持っています。どんな価値観かというと、「共同体感覚」というものです。これも少し聞き慣れない言葉ですけども、アドラー心理学では、共同体感覚を育てることが、人の幸せに繋がるのだとしています。
そして、子どもたちにとっては、教師が子どもたちの共同体感覚を育てることを目的として教育に取り組むことが大切だというように唱えています。共同体感覚というのは、自分のために行動するというだけではなくて、自分の行動が、自分に対してはもちろん、周りの人たちにとってもプラスに働くように行動する、その感覚、その姿勢のことを共同体感覚と言います。
ですから、「自分のためだけに行動していると、幸せになれないぞ」「そんな子どもを育てるなよ」「周りの人が幸せになれば、自分も幸せになれる」そんな感覚を身につけていこ...
テキストの続きを読むにはプランのアップグレードが必要です。
さらに表示する