概要
講師:Management Brain Associates 井上郁夫
従来の教育は、アメとムチと言われる賞罰によって、生徒をより良き行動に導こうと取り組んできました。
しかし、賞罰のみの指導では、必ずしも生徒のやる気を高めたり、よりよき行動に導いたりすることができず、悩んでいる先生方も多いのではないでしょうか。
この講座では、解決策の一つとして、アドラー心理学の「勇気づけ」をご提案します。
井上 郁夫先生 ここからは、アドラー心理学における「目的」とそれによって引き起こされる「不適切な行動」との関係、それに対して先生方がどのような対応をしたらいいのかということを、4つの段階に分けてお話をしていきたいと思います。
まず1つ目は、生徒の目的が「注目を引く」というところにある場合です。自分は人から注目を受けているときだけ幸せだ、居場所がある、というように感じる子どもは、この目的に従って行動することがあります。生徒がこの目的を持って先生のところにやってくると、先生の気持ちは、ムッとしたり、いらだったり、じれったくなります。
具体的にどういうことかというと、例えばこれは新人の先生方に多いのですが、生徒たちは新しい先生が珍しいので、先生のところに用もなくやってきます。「先生、これ聞いてあれ聞いて」と。最初のうちは、ああ、かわいい生徒たちだなと先生も思って聞いています。
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