概要
一人の学びになりがちな「作文」に『学び合い』を入れることで、「相手を喜ばせたい」「助けになりたい」という思いが生まれ、学びが加速していきます。
入学直後の4月から『学び合い』を実践している鈴木先生のクラス。
約1年後の3月7日に、授業の様子を取材させていただきました。
前時に書いた文章を、お互いに見せあいっこ。
正しい文章が書けているかを、チェック項目に沿ってお互いに確認していきます。
チェックする人は、間違いに気づいてあげられないと相手の為にならないので、一つ一つの項目について一生懸命に確認して、間違っているところは赤で直します。そして、できているところは、「字、きれいだね!」「漢字は書けているね!」ときちんと認めます。
文章を書いた人は、一生懸命に書いたものを友達に見てもらって、誇らしげだったり、指摘されて悔しそうだったり……でもやっぱり、なんだか嬉しそう。
文章を書くことは、一人の学びや、先生との一対一のやり取りだけになりがちですが、そこに『学び合い』を入れることで、『相手を喜ばせたい』や『助けになりたい』、という思いが生まれ、学びが加速していくと鈴木先生はおっしゃいます。
でも実は、今回の授業は一番いい授業に比べると、集中できていない部分もあったようです。そんなとき、先生はどうするのか? 鈴木先生にお話をお伺いしました。
【インタビュー映像】
<学びに惹きつけるための工夫>
鈴木 智久先生(以下、鈴木) 私は子どもたちを惹きつける時に、誰に向けての課題なのかという対象、相手を意識させます。今回、文章を書いたのですが、やはり文章を書くというのは、対象がいるからこそ書くので、今回は家の人に見てもらうという点を意識して、最初の1時間でやりました。
今まで『学び合い』をやってきて、子どもたちが意欲的に勉強するのは発信型で、誰に向けて頑張るかという課題を入れると、子どもたちの意欲は上がります。
【授業映像】
男子児童 「かぎかっこでかいている」
男子児童 まる。
男子児童 「...
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