概要
幼稚園でアクティブ・ラーニング! ダンスの振り付けも絵本の読み聞かせも園児が行う、
「先生の言うことをよく聞く子」ではなく「自分たちで考え協力しあえる子」を育てる幼稚園を取材しました。
「先生の言うことをよく聞き、間違えないように動く素直な子どもたち。良い子たちだけれど、今のままでは、これからの社会で問題解決をしていく力は、育たないのではないか……」
約10年前、上野園長は園長先生になるにあたって、今後の園の教育の在り方を見つめ直していました。
そんな時、ある埼玉県の小学校で面白い授業をしているという噂を聞き、何かヒントになればと授業を見学に行かれたそうです。
そこで目にした、主体的に協力し合って学び進める子どもたちの姿に感銘を受け、「もしかしてこれは、幼稚園や保育園の現場でもできるのではないか?」と思い立ち、上野園長は改革に乗り出しました!
成長課題や発達課題に合わせて、子どもたちが主体的にうまく関係性を繋いで取り組んでいく方法を考え、先生と子どもたちとのかかわり方を少しずつ変化させてきました。集団の個性の幅が広い方が、子どもたち同士の関わり合いや助け合いが機能しやすいと気付き、異年齢保育も導入。今では、ダンスの振り付けや絵本の読み聞かせも園児が自主的に行い、発表会の練習では、動画で自分たちの演技を振り返って改善点を探します。集合する時にも、先生が大きな声で呼ばなくても、子ども同士声を掛け合って自主的に集まります!
どのようにして、今のような保育・教育を実現させてきたのか。先生方からの反発はなかったのか。上野園長にお話をお伺いしました!
※上野先生の授業は、学校導入版で視聴できます
学校導入版の詳細はこちらをご覧ください
「先生の言うことをよく聞く子」ではなく「自分たちで考え協力しあえる子」を育てる幼稚園を取材しました。
「先生の言うことをよく聞き、間違えないように動く素直な子どもたち。良い子たちだけれど、今のままでは、これからの社会で問題解決をしていく力は、育たないのではないか……」
約10年前、上野園長は園長先生になるにあたって、今後の園の教育の在り方を見つめ直していました。
そんな時、ある埼玉県の小学校で面白い授業をしているという噂を聞き、何かヒントになればと授業を見学に行かれたそうです。
そこで目にした、主体的に協力し合って学び進める子どもたちの姿に感銘を受け、「もしかしてこれは、幼稚園や保育園の現場でもできるのではないか?」と思い立ち、上野園長は改革に乗り出しました!
成長課題や発達課題に合わせて、子どもたちが主体的にうまく関係性を繋いで取り組んでいく方法を考え、先生と子どもたちとのかかわり方を少しずつ変化させてきました。集団の個性の幅が広い方が、子どもたち同士の関わり合いや助け合いが機能しやすいと気付き、異年齢保育も導入。今では、ダンスの振り付けや絵本の読み聞かせも園児が自主的に行い、発表会の練習では、動画で自分たちの演技を振り返って改善点を探します。集合する時にも、先生が大きな声で呼ばなくても、子ども同士声を掛け合って自主的に集まります!
どのようにして、今のような保育・教育を実現させてきたのか。先生方からの反発はなかったのか。上野園長にお話をお伺いしました!
※上野先生の授業は、学校導入版で視聴できます
学校導入版の詳細はこちらをご覧ください
Q.幼児教育の特性と園の方針について
上野 和彦園長先生(以下、上野) そもそも幼児教育自体が、指針で示されていることをしっかりと現場で具現化していけば、自ずとアクティブ・ラーニング的要素を含んだものになっていきます。
指針の中では、「子どもが主体的に」と頻繁に出てきます。そして、「子どもは経験を通して学んでいく」「幼児教育は、環境を通して行う」と書かれています。つまり、そもそも先生が手出し口出しをして、子どもに指示・指導をしてやらせるという体質ではないのです。
正しく指針の中に書かれていることをやっていくと、子どもたちは主体的に動くようになっていき、物や人という環境に対して主体的に関わるようになります。その関わりの中で、子どもたちは経験の中から色々なことを学び取っていくようになるのです。
小学校以降では、教科という一つの括りが...
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