小学校:2年生、プログラミング
単元:算数(図形の分類)
学校名:茨城県古河市立大和田小学校
先生名:藤原晴佳(現・つくば市立春日学園義務教育学校)
授業の流れ:
(1)課題の確認
(2)図形を見分けるためにフローチャートを書こう
(3)図形を見分けよう
(4)まとめ・振り返り
授業を行う上での注意点や事前準備
○プログラミングは低学年のうちに、アンプラグドの授業を行い、ゴールに向かって物事を細分化していくことを学ばせることが大事。
○iPadを家に持ち帰り、中に入っているアプリを徹底的に使い、その特徴を自分の中に落とし込んでから使うかどうかを決める。
この動画から学べること
○算数におけるプログラミング導入方法
・低学年は特にコンピューターを使わず、思考部分に着目したアンプラグドを行っている。
・ゴールに向かい、どのような手順ですすめていったらいいか、物事を細分化して考えさせる授業を行っている。
概要
【年間授業計画付き】小学校でのプログラミング。算数で習ったいろいろな図形の見分け方を、プログラミング的な思考手順で学びます。電子機器を使わない、アンプラグドで学びます。
全国に先駆けて小学校でのプログラミング教育を実践し、教育関係者の注目を集めている、茨城県古河市。
これまでFind!アクティブラーナーでは、古河市教育委員会の森田氏(現・古河市立総和南中学校校長)による、フォーラムでのご発表や、講演の動画を公開していましたが、「実際の授業も見たい!」という反響をいただき、今回、大和田小学校を取材させていただきました!
大和田小学校のプログラミング教育の特徴は、主に教科の授業の中で、プログラミング的な思考を学ぶという点。例えば国語では、自分で考えた物語に合わせて、人物の動きをプログラミングアプリで表現したり、家庭科では、「どんな順番で作業をすれば、美味しい味噌汁ができるか?」というテーマで、順序性の大切さについて学ぶなど、教科のねらいを達成するための一つのツールとしてプログラミング教育を実践しています。
今回公開がスタートするのは、2年生の算数の授業。
算数で習ってきたいろいろな図形の見分け方を、プログラミング的な思考手順で学んでいきます。授業で子どもたちが使うのは、iPadやパソコンではなく、ホワイドボード。
図形の性質に視点を置きながら、グループで考え“フローチャート”を書き、見分けていきます。
プログラミング的な思考手順を使いながら、協働力、プレゼンテーション力、そして算数の力を育てていく、“超・ハイブリッド”な授業。
追って、6年生、4年生の授業を公開予定です。お楽しみに!
Q.プログラミング教育における学校の取り組みについて
向原 正博校長(以下、向原) 本校は、どちらかというと都市部ではなく、農村部にある学校です。子どもたちはまじめですがおとなしく、自己表現がうまくできないことが多かったのです。そのため、まずタブレットを使い、プレゼンなど色々なことを教室の前でさせ、発表する力や表現する力をつけることに取り組んできました。
発表する力をつけるために、タブレットは非常に有効だと思い、27年度からタブレットを使った授業に取り組んでいます。はじめの頃はノートを写し、写したものを前にある大きいテレビ画面に映し、それを発表するところからスタートしました。
ノートを写す段階から始まったのですが、27年9月から、文科省のプログラミング教育の実証校に指定され、それをきっかけに少しずつプログラミングにも取り組んでいます。
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