概要
映画教育は人間教育!?ドキュメンタリー映画の制作を通し、撮影技術や編集方法の習得ではなく、多くの困難を乗り越え養われる人間的な成長にフォーカスします!成長を促す生徒との向き合い方、指導法は必見です!
「映画を教えるのではなく、映画を通して人間を教える」
小田先生が、自身のキャリアの中で、映画制作に携わってきた経験から、その学びを子どもたちにも体験してほしい、それが教育を変えるという想いではじめたのが「グローブ」です。
映画への知識を踏まえた上で、技術の習得よりも、その過程において生じる人とのやり取り、関わり合いに、特に重きを置き、自分、そして他者といった“人間”に対し、徹底的に向き合います。
また、約束事が無くなったり、天気に左右されたりと、映画を作る上で起こる不測の事態。
話が面白く書けない、仲間と上手くいかないといった困難の連続。
それらにどう対処し物事を進められるかを、校内だけでなく、外部の人らも巻き込み、トライアンドエラーを経験させていきます。
「エラーがあったほうがむしろいい。」
「そういった経験が、後の成長につながる。」
そうお話される通り、生徒たちは内気だった自分の殻を打ち破り、リーダーとしての振る舞いを、少しずつ、しかし着実に身につけながら、一つの作品を作りあげていきます。
そして、本授業の集大成でもある3月の映画祭当日。
スクリーンには、各班のテーマに沿った作品が、堂々と映し出され、その出来栄えの一つひとつが、この1年間の生徒の成長を物語ります。
本作のタイトルは「映画教育ノススメ」です。
小田先生曰く、映画教育は特殊な例であるとしながらも、その他の創作活動やプロジェクト活動においても、先生がパッションを持って、自分の好きなことを教育の中で活かしていくことが、生徒の人間性の成長を支えると語ります。
学校が、知識や技能だけを習得させる場ではない以上、子どもたちの人間性、社会性を、ドキュメンタリー映画の制作という手段を通して、どう引き出し・養わせているのか。
生徒たちに、人間の素晴らしさを気づかせ、そしてそれに本気で取り組む先生の姿をぜひご覧ください!
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Q.授業の概要は?
小田 浩之先生(以下、小田) 科目名は「グローブ」と言い、1単位の授業で、週1回、1年間かけて行う授業です。しかし、実際には、週1で映画制作をすると年間35回かかります。これでは足りるわけがないので、総合学習の時間を同時に使っています。
そのため、事実上は週2コマの授業で、単位は1ということになります。毎週行い、1年間で、映画祭の作品を完成させて発表するという流れです。
もう少し細かく言いますと、4月から夏休み前、7月の第2週目ぐらいまでは、それぞれ、今のグループのテーマの作品には手を付けません。
それまで何をするかというと、「映画ってなんだろう」というところから始まります。そこでは私だけではなく、外部講師にも来てもらっています。中心になるのが、トム・フリント先生というアメリカ人の映画監督です。GKA(=「ぐんま国際...
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