概要
「今どきの学生は社会に興味がない、問題意識が低いとされています。
しかし私はそうではなく、興味関心は持っているけれど、
それがあまり外に出せていないだけではないかと思っています。」
そうお話しされる炭谷先生は、ご自身が行う「探究型学習」から、
3つのポイントに沿った授業設計と、具体的な取り組みを紹介されています。
3つのポイントには、
1)やりたい気持ち
2)生み出す、与える、貢献する
3)磨き続ける
をあげ、学生のやりたい気持ちを醸成すること。
価値を生み出し、人に与え・貢献すること。
そして貢献するために、自分を磨き続けることを体系的に授業に組み込み、
それぞれの取り組み例をあげていきます。
その中でも、やりたい気持ちを引き出すために実施する、
「イキイキ・サイクル・チャート」というワークは興味深い取り組みです!
例えば、自分のやりたいテーマを考える際、思いついたテーマが、
本当に自分のやりたいことか、確信を持てないことがあるかもしれません。
「やりたい!」と言いながらも、そのテーマに自信を持てないことが、
主体性を妨げる要因になってしまっている。
そんな時に、ただ学生にやりたいことを考えさせるのではなく、
このワークを通じて、学生自身の「過去」を振り返らせるという“一工夫”を取り入れるのです。
「過去」を振り返らせることが、主体性にどのような影響を与えるのか。
実は、この“一工夫”が、やりたいことに悩む学生を後押しし、
自身を納得させる「カギ」になるのです!
具体的な効果や方法についての詳細は、特に本作後半でインプットしていただけます。
子どもたちの「やりたい!」を確信に変え、自信を持って取り組んでもらうための“一工夫”を
ぜひ、みなさんの授業へ活かしてみてください!
▼動画内で使われているスライド資料は、以下よりダウンロードしていただけます!▼
※ダウンロードはプレミアム・ダイヤモンド会員の方のみ可能です
炭谷 次に、実際に私が実施している授業の実践例をご紹介していきたいと思います。ここでは、いかに工夫をして学生の主体的な学びや対話を通じて、自分自身で課題解決していくような行動ややる気を引き出しているかを具体的にご紹介し、先生方の参考になればと思っております。
本校は、留学生がたくさん来ており、その中から小グループを作り、グループディスカッションを中心に授業を進めています。私も色々と学生とやり取りをして、対話の中で、彼らの考えがより深まるような指導をしています。もちろん、学生同士のディスカッションもたくさんあります。
この「探究実践演習」という科目は、2年間の修士課程の最初の2ヶ月間に、全員必修で受けてもらっています。そこでの基本的な学習目標は、実践するということです。
今までの偏差値型の授業と違い、何か知識を教えて、ペーパーテストで何点という形ではなく、「このように...
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