概要
教えたがりだった教師が、なぜアクティブ・ラーニングに目覚めたのか。
解を与えない日本史授業のあり方とは?
「先生の授業、面白かった。でも、学んだものは、ない」
卒業生に言われた言葉。
面白い小話をしていても、生徒に学びは残らないと知った。
「先生の想い、生徒に伝わってないですよ」
授業のあり方を変えてしばらくして生徒に言われた。
独りよがりの授業をしていたと気づいた。
「先生の授業で、いろんなことを学べた。先生が導いてくれたって、今はわかる」
そして今、卒業生からこういわれるようになった。
アクティブ・ラーニングはやり方ではなく、あり方。
自分がいなくても、学び続ける生徒を育てたい。
教えたがりだった杉山比呂之先生が、失敗を繰り返しながらつかんだアクティブ・ラーニングを促す授業とは?
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【インタビュー映像】
<AL型授業を始めたきっかけ>
杉山 比呂之先生(以下、杉山) 最初のきっかけは同僚の教員がですね、今だいぶアクティブ・ラーニングを促す授業で有名なんですけど、皆川という教員がいて、その人が変えたんです。
生徒からも、申し訳ないですけど、反発があるし、僕も見に行って、訳わかんないんですよ。なんであれだけきちっとレクチャーされて、チョーク&トークで授業をやっていた先生が、まあ何もしない。でも、生徒たちはしている。
でも、やっぱり納得いかなくて、見ていたんですけども、どうも効果があると。それは、点数であったりとか、生徒が書いてくる文章であったりとか。
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