概要
「高専」におけるアクティブ・ラーニングの実践
授業がわからない学生の本音と先生の「覚悟」の秘密
小テストを工夫したり、説明の仕方を変えてみたり、あれこれ考えて改善をしていっても、毎年、一定の割合で単位を落とす学生がいる。
この状況を、何とかしたい。
鈴木先生はそんな思いから、何か方法はないかと本やインターネットで情報収集する中で、今の授業方法にたどり着いたそうです。
「先生の話を黙って聞き、一人で問題を解く」という授業から、「学生同士で『学び合い』、しっかりと理解する」授業へ。
授業では、数学を理解すると同時に、生きていく上で重要な「人に相談する力」を、身に付けていきます。
鈴木先生が「人に相談する力」に着目するようになったのは、ある学生との対話がきっかけでした。
授業が分からないという学生の意外な本音とは? ぜひご覧ください。
【インタビュー映像】
<AL型授業を始めたきっかけ>
鈴木 高専の制度として、前の年に落とした単位を次の年、試験だけで取り戻すという制度があります。ある時、担任している子でなかなかできない子をたまたま「ちょっと話しようや」と呼びだしたことがありました。
案の定、テストも悪く「おまえ、本当に分かりたいの?」と聞いたら、「いや、本当に分かりたいんです」「でも分かんない」「テストができない」と言い、涙を流したのです。「あれ?そんなふうに思ってたのか」と思って。できない子...
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