高校:1年生、社会
単元:公民・金融の役割
学校名:兵庫県立太子高等学校
先生名:棟安信博
授業の流れ:(1)冒頭:課題の提示
(2)展開:学び合い活動
(3)まとめ:本日の振り返り
授業を行う上での注意点や事前準備
○黒板を使って説明をするということはしないものの、その教科の内容を理解するための道筋や、クラスをどんなふうに持って行ったらいいのかについて、しつこいぐらい話す。
○机間巡視の際、解答が違うことに気がつけば、違う点については指摘をできるだけする。しかし、教えることはせず、「他の人に聞いてごらん、出来てる人たくさんいるから」という投げかけ方をする。
この動画から学べること
○40人いれば、40通りの理解の仕方があり、分からないという躓き方が40通りある。それを克服するための『学び合い』の取り組み
一人の教師が一通りのしゃべり方で40人の理解を得るということは、まず、絶対無理だと受け止め、自分にとっていちばん良い先生は誰か、それを見つける努力が大事だとしつこく話すこと。
○授業成功の非常に大きなカギとなる課題作りの考え方について
課題は教科書会社が作った教材を使っているものの、そのまま生徒に与えると、論理が飛躍しているところが出てくる。そこで、生徒の実情に合わせて補充問題を作り、論理の飛躍をなるべく無くす努力をしていること。
概要
友達と喋っているだけで、いつの間にか頭に入ってくる!?
基礎学力が定着し、成績が上がる公民授業
棟安先生は授業中、黒板に向かって教科の内容を説明することは全くと言っていいほどないそうです。
授業の課題を伝えると、後は生徒たちが協力し合って自由に学びを進めていきます。
しかし、今でこそ、生徒たちを信頼して見守っていますが、5年前に初めて今のような授業を試してみたときには、全く違う心情だったそうです。
「生徒に時間を渡したら、授業のことなんて話さないだろう。関係ない話をするだろう」
でも、いざやってみたら、多くの生徒が授業の内容について話し始めたのです。
生徒を信じていなかったことに気づき、恥ずかしい想いになったことを今でも鮮明に覚えている、と棟安先生は言います。
以来、生徒たちに繰り返し伝えているのは、「自分にとって一番いい先生はだれか?を見つけなさい」ということ。
40人いれば40通りの分からないという躓きがある。
先生一人では、1人2人にはかかわれるけど、全員にはかかわれない。
一人も見捨てず、全ての生徒に理解させるにはこの方法だと確信があるそうです。
生徒たちに話を聞くと、
「友達とああだこうだやっているだけなのに、いつもの間にか頭に入っているんです!」
「友達に質問していくうちに、一つ一つがつながって、それがさらに広がってたくさんの物事がつながっていることが見えてきました」
という言葉が聞かれました。
生徒も確かに手ごたえを感じている、棟安先生のアクティブ・ラーニング授業に関するインタビューをぜひご覧ください。
本動画はダイジェスト動画です。
動画音声テキストはございません。...
テキストの続きを読むにはプランのアップグレードが必要です。
さらに表示する