概要
学力の高い生徒ほど、先生の解説がつまらない
岡山学芸館高等学校 小笠原先生のセンター試験対策授業です。
授業で模擬試験の解説をしているとき、小笠原先生はあることに気づいたそうです。
「点数が取れている生徒ほど、退屈している…!」
模擬試験の解説は、点数が取れていない生徒にとっては ある意味新鮮な内容で学びも多くあります。
その一方で、点数が取れている生徒、 よくできている生徒にとってはすでに知っている内容をただ聞かなければならない、非常に退屈な授業になってしまっていたのです。
これではいけない。
学力の差があっても、どの生徒も主役であり、学びが多い授業にしたい。
そう考えた小笠原先生は思い切って模試の解説を生徒に任せてしまうことにしました。
そしてさらに、それでも余裕のある生徒の 学ぶ意欲を刺激するために、模試解説と並行してある命題を出しました。
様々な学力の生徒たちがいる中、全員が思考を止めず、全員が主役になれる模試解説の授業をぜひご覧ください。
Q.これからを生きる生徒が、公民を学ぶ意味は何ですか?
小笠原健二先生(以下、小笠原) 社会に出てから、役立つ知識や、能力や、スキルや、考え方を公民の時間で身につけさせたいと思っています。
Q.公民を学ぶ醍醐味は何ですか?
小笠原 高校生の場合ですが、とても大人びた意見を持っている生徒もいます。また、普段はどちらかというと、幼い発言をする生徒でも、一つのお題を出した時、それに対して、とても深い内容を話すこともあります。
そのような時、教員が、学ばせてもらうこともありますし、高校生同士で発言し合うなかで、お互いに学ぶこともあります。つまり、とても多くの学びが存在するのです。一人ではできないという意味で、この点が、やはり、面白いと思います。
Q.今の高校生の発言内容に、以前と比べて、どのような変化を見ることができますか?
小笠原 昔の高校生と今の高校生を比較したことはないのですが、おそらく、考える機会は今の生徒のほうが多いのではないかと思います。なぜならば、十数年前では得ることができなかった、いろいろな情報が入ってくるからです。
その情報は、スマートフォンから、LINEニュース、あるいは、Yahoo!トピックスを通じて、簡単に得ることができます。それだけ、現在の高校生は、考える機会が多くなっているのではないでしょうか。
しかし、確かに、考える機会は多くなっていますが、処理が追いつかないことも実際だと思います。ですから、いろいろな分野の情報はありますが、処理をしていくためのヒントは、授業であったり、大人や先生との会話であったり、あるいは、友達との会話の中にあったりします。そのような中で、情報をうまく処理する能力を訓練できたらいいなと思っています。
Q.今日の授業で最も生徒たちに学び取って欲しかったことは、何ですか?
小笠原 学び取って欲しかったことは、「答えを導いていくプロセスの理解」というところです。今日の授業形式は、センター試験のような選択式の問題を自分たちで解いてきて、それを自分で解説するというものでした。
一人一問、解説するというやり方でしたが、そのやり方で進めていくと、例えば、「3番が答えの理由は、1番と2番と4番がこのような理由で削除できるから3番だ」という解き方がほとんどです。
「1番と2番と4番は、なぜ違うのか」という理由を解説する過程が、とても大切です。例えば、「彼はこういうふうに解いたんだ。僕と違う視点で答えを出してくれたな」と気づくことです。
あるいは、「僕はここスルーしてしまったけど、彼はここで、この文章がこの人の思想でないってことで導いたんだ」ということに気付くことが、「思考のプロセスの理解」を容易にするのではないかと思います。
Q.生徒の現状をどうお考えですか?
小笠原 今日のような授業のやり方は、すでに3年くらいになります。ここ3年の中で、一番高いレベルで授業を進めることができています。その中で、生徒は、とても良い成長をしてくれているという認識は持っています。
Q.生徒たちを学びに惹きつけるための創意工夫はありますか?
小笠原 授業時間の配分は、常に工夫しています今日は、とても時間的に余裕のある授業をしたかったという理由もあり、最後に5分から10分ぐらい余裕ができました。そこで、違う内容の論題を出しました。
「年上を敬いましょうということを、論拠をもって説明できますか?」という内容でした。50分授業のなかで、45分間進めてきたこととは違うことですが、最後に、敢えて、今日学んだ考え方をリセットする時間を作ってみました。
授業を、何かに追いかけられるような50分にするのではなく、ゆっくり一つ一つのことを考えていくという時間にしたいと考えています。そのため、授業の時間配分は、かなり工夫しています。
なぜならば、時間配分と内容とのバランスが欠けると、授業が、形式的で、固まったものになってしまうからです。例えば、今日のように一人一人、順番に解説していき、場合に応じて、私が一つ一つ質問をしていくことがあります。
コメントをしていきながら、最後にちょうど50分が終了という授業は、時間が問題なく流れていくといういい部分もあります。しかし、途中で、一つお題を放り込んでおくことによって、頭の片隅に、「あ、あの質問にはどう答えたらいいんだろう」という常に考えている状態を生徒の中に作り出しておくことも大切です。
もちろん、あまり考える力がない生徒にこの授業をすると、どっちつかずの状態になってしまったり、心ここにあらずの状態になってしまったりしがちです。
しかし、ここ1ヶ月くらい、授業の本筋から離れた論題をいれています。生徒の学力や思考力の発達段階を見ていった時、同じ50分間でも、友達の解説である程度分かるので、暇になってしまう生徒もいれば、一つ一つ説明されるものが全部自分の学びになっている生徒もいます。
後者の吸収できているタイミングの生徒もいるのですが、今は、少し余裕がある生徒も増えてきたなということが感じ取れます。そのため、授業に向き合って解説を聞くと同時に、もう一つの課題を与えてみたのです。
「自分だったら、どう説明するか」を考えつつ、「このお題をどう考えたらいいんだろう」というもう一つ宿題がのしかかってくるような時間を作る感じです。
Q.今の授業に至るまでに、どのような試行錯誤をされましたか?
小笠原 今日の授業は、試行錯誤の結果生まれたやり方です。センター試験の問題は、倫理を解く時もあれば、政治経済を解く時もあれば、現代社会を解く時もあります。例えば、倫理の問題は、37問あります。
その37問の中で、50分間で、私が板書しながら解説できる問題の数は、5問か6問です。しかし、その説明を一つの授業で、5,6問ペースで進めていたら、センター試験一題に、5回から6回の授業が必要になります。
そうすると、数多くの問題に当たる経験が少なくなってしまいます。その中で、どうすれば一つの授業で、多くの問題を解説することができるかと考えた結果、「あ、子どもたちにやってもらおう」という発想に至ったのが、今回の授業のきっかけです。
教師が解説するよりも、生徒に解説してもらうと、黒板のスペースさえ作っておけば、12問、13問、14問でもできるのです。最大で15問、ひとつの授業で進めたこともあります。
仮に、15問ずつ問題を解いていくことができれば、2ターンくらいで一つのセンター試験模試を解説し終わることもできます。それは、効率的、かつ生徒自身が自発的にできるという側面も加えて、良いやり方かなと思っています。
最初は失敗でした。最初は、私が、センター試験模試の問題をすべて解説しました。教師が解説していくということは、つまり、50分間、生徒は、ひたすら受け身です。もちろん、どの問題を解説してもらいたいかというリクエストは聞きます。
「15番が分からないとか、23番が分からない」という質問が来ますが、15番が分からないのは、その生徒だけかもしれません。その他の生徒は、「みんな15番、俺分かってるわ」と思っているかもしれません。
そういうわけで、「どの問題を最適化して解説するか」ということが、とても難しい問題でした。ただし、例えば、倫理の中にもいろいろな分野があるのですが、得意分野を作ってあげるということは、とても重要なことです。
「自分がこの問題をみんなに解説することができる」と、自信を持って答えることができる分野をいくつも持って欲しいと思い、現在のような授業形式に変えていきました。
Q.失敗から学んだことは何ですか?
小笠原 最初は、学力の高い層の生徒が「つまらない授業だな」と思っていることに気づきました。一方、点数が取れていなくて、問題が多い生徒は、私の解説をどれも新鮮に捉えてくれました。
しかし、学力の差や、分野による得意不得意があるなかで、「どの生徒にも主役になってもらいたい、どの生徒にも学び多きやり方にしよう」という気持ちが生まれたことが、失敗から得る一番大きな部分でした。
つまり、「得意だな」という生徒は眠たそうに見えました。「眠たそうで、つまらなそうだな」と思った時、「だったら、やり方変えなきゃいけないな」と実感しました。
Q.今の形式になるまで、どのくらいの期間が必要でしたか?
小笠原 3年くらいかかりました。3年ほど経ってから、色々なやり方を考えていくなかで、「これが一番良かった」という感じです。
Q.より良いアクティブ・ラーニングの実現に向けて先生が普段からされている努力は、何ですか?
小笠原 教科に関する知識を入れるということは、当然必要だと思いますが、自分の教科にとらわれることなく、いろいろな教科の先生の授業を休み時間に覗かせてもらったりしました。
また、外部で行われているいろいろな研修に参加することは、できる限りしています。
Q.教材開発などの努力はされていますか?
小笠原 自分で全部の授業プリントを作っています。新しい授業を作っていく時、図書館によく行きます。
岡山県立図書館に行くと、教育とはまったく関係のない分野の本があります。そのような本の中からヒントをもらうことは、よくあります。
Q.あえて他分野からの情報を授業に活かすことはありますか?
小笠原 他の先生の授業や教科内の授業からということもありますが、むしろ、アクティブ・ラーニングの授業作りの中で、一番大事にしていることは、「楽しい、あるいは、前向きにやれる」という点です。
例えば、「なんでこの番組にみんな惹かれるのかな」と思い、テレビのクイズ番組やバラエティ番組はとても参考にしています。
Q.アクティブ・ラーニングをするうえで欠かせない準備は何ですか?
小笠原 「このまま進めたら、どこかで躓くかな?」と思いながら進めていき、「だからここで、こういうことが出てきたら、このようにしなきゃいけないな」ということを「想像すること」です。
その場その場で対応することも必要ですが、ある程度、事前に想像しておくことも大事だと思います。今日は、普段の12問より多く、13問くらい進めてもよかったのですが、11問にしておきました。
なぜならば、カメラも入っているので、子どもたちも緊張しているだろうなと思ったからです。さらに、板書が綺麗に書けるように、一人あたりスペースを大きく取ろうと思い、敢えて問題数を増やすことを控えました。
問題数を減らすと、時間に余裕が出来てくるので、論題を出すことにしました。しかし、その論題も、簡単に結論が出るものではなく、「意見が割れるものを出してあげたらいいかな」と思いました。
賛否の分かれる論題をそれぞれの生徒が結論を導いていくとどうなるのだろうかと考えました。「想像」です。生徒一人一人のキャラクターは、違いますが、最初に誰が発表するかをじゃんけんで決めたこともあります。
いつも解説を深く、たくさんしてくれる生徒が当たらないと、早く終わることもあります。一方で、私たちが知らない世界のキーワードに、その生徒は、とても興味があり、たくさんの知識を持っている時、言葉がどんどん続いてしまい、時間がなくなるということも当然起こります。
しかし、それはそれで、その生徒が先生としてしゃべる貴重な機会なので、そのことを認めてあげる必要はあります。
もちろん、その点を配慮して、調整する時間を考えながら進めますが、最後に、1問を解説する時間が足りなくなってしまったこともありました。
Q.生徒たちの学びの姿のうち「最も意味のある変化」は何ですか?
小笠原 人前で話すことや、意見を言うことに対する抵抗感がかなり減ってきたのではないかと思います。最初は、答えが分かっていても、1番2番4番はこういう理由で違うということがうまく説明できませんでした。
本当にそれでいいかどうかが分からず、不安になってしまい、とても戸惑ってしまう、あるいは、「え?これでいいんですか?」と言いながら説明していくという場面がよくありました。また、小さな声だったり、俯いてしまっていたりすることもありました。
今は、前を向いて、自信を持ち、「1番、これだから違う」「2番はこれがあるから、こういうことを言ってない」「この人は、4番はこういうふうに書いているけど、この人じゃなくてあの人だ」と、解答を導いていくことに自信がついてきているなと思います。
これは、受け身でするのではなく、自分が前に出て話し、周りもそれを認めてくれていることや、お互いに確認し合ってから前に出て行ったりすることを通じて、自信がついてきたのだと思います。また、場数を踏んできたこともあるでしょう。
Q.アクティブ・ラーニングを通じて生徒たちに教えられたことは何ですか?
小笠原 「あまり決めつけてはいけない」ということは、よく思います。最初の想定とは全然違うところからやってくる、色々な答えが出てきます。
そして、私が言うことがベストとは限らないので、それもそれで認めてあげることです。むしろ、その意見のほうが素晴らしいかもしれません。そのような考え方に変わった原因は、やはり、生徒のおかげかなという気がします。
むしろ、以前は、「決めつける」というより、「知識を教える」ということに集約していた気がしています。私はずっと教員をやってきたので、教科書のこともよく分かり、教科に関する知識は確かに豊富です。
そして、それを伝えることが授業だという感覚から、「なぜその人がそう思ったのか、深く考えてみること」、あるいは、「知識以外の分野を伝えること」に、今、少しずつシフトしているような気がします。
Q.「基礎学力が高くなければアクティブ・ラーニングはできない」という意見をどうお考えでしょうか?
小笠原 「そうとも言えない」と思います。もちろん、基礎学力があったほうがいいです。しかし、基礎学力がなかったらないなりに、工夫することで、アクティブ・ラーニングを取り入れたらいいと思います。つまり、基礎学力をつけるためのアクティブ・ラーニングも存在すると思います。
私が前回、この授業動画でやらせてもらったクイズ大会形式の授業は、本来、基礎学力をつけるためのものです。クイズ大会形式の中で、苦手な子も、得意な子も競い合ったり、楽しんだりしながら学ぶことを目指したものが、あの授業の形式なのです。クイズ大会形式の授業は、代表的な基礎学力をつけるためのアクティブ・ラーニングだったと思います。
今回の授業は、そこで身に着けた基礎学力を活用するためのアクティブ・ラーニングということです。アクティブ・ラーニングにも、基礎と応用の両輪があっていいのではないかと思います。
Q.「教科書をこなすのに精一杯でアクティブ・ラーニングをやる余裕がない」という意見をどうお考えでしょうか?
小笠原 教科書の内容が終わらないのであれば、終わらせる工夫をしたらいいと思うのです。確かに、教科書に書いてある内容を全部、生徒と一緒に読みながら、板書していくと、授業はなかなか進みません。
最初は、ひとつの授業で、2ページめくった部分しか進みませんでした。このペースでは終わらないなと思いました。教科書は終えられても、センター試験の問題を解くことや、深い思考力をつけるということは、少し難しいなと思いました。
そのため、プリントを全部作り直し、板書する部分を極力減らしていくという工夫をしました。そうすると、それまでよりも1.5倍から2倍くらい、進むスピードが速くなっていったので、結果的に教科書が終わるようになりました。
しかも、かなり早いタイミングで教科書レベルを終わらせることができるようになり、演習時間が、多く取れるようになってきました。現在は、演習の中で復習を進めながら、深い思考力を身につけるということをしています。
そして、資料集は、見ておかなければなりません。見たほうが分かりやすいものは、プリントの中に入れたり、生徒たちとのLINEのグループあるので、参考になる3分ぐらいのYoutubeの動画を事前に見てもらったりしておくことにしました。
「昨日見たことを前提で話すからね」と言い、授業では、資料を見返す時間やビデオを見る時間を割愛して、その授業の内容を進めていきました。そのように効率化を図ることもしています。
動画の視聴に関しては、「はい、見ときなさいね」だけだと、なかなか見ない生徒いますが、「これを見て、ここの部分はどう思いましたか?」という動画の内容の一部分に対する疑問を振っておくと、見ないと分からないので、見るようになりました。
小さな部分で工夫をしていくと、見るようになっていくなという気はします。あとは、3分程度の短い動画にすることです。50分の動画を見させることは、難しいと思います。
Q.「要領の良い生徒が主導権を握り、他の生徒の学びが深まらない」という意見をどうお考えでしょうか?
小笠原 私は、逆に、「要領の良い生徒によって、他の生徒の学びを深めてもらいましょう」という立場です。今日の授業は、私が仮にいなくても、成り立ってしまうやり方です。みんなで順番を決めて、答える問題を決めて、あとは順番にやっていってくださいという方法です。
私の役を誰か一人決めておき、順番に質問やコメントする係をまた別に決めておきます。例えば、A君が答えたことに対して、質問する係のB君が、「なぜ3番という答えをそのように導いたんですか?」と聞きます。
それをお互いに進めていけば、教師がいなくても、50分間授業ができてしまいます。教員が主導権を握るということも、授業の中では必要ですが、生徒同士で学べるということは、とてもスムーズなやり方になるのではないかと思います。
Q.「アクティブ・ラーニングで入試に対応できるのか?」という意見をどうお考えでしょうか?
小笠原 「アクティブ・ラーニング型授業」と「アクティブ・ラーニング授業」とは、違うと思います。まず、最初に、入試で問われている力や、入試のために身につけさせたい力が、何なのかをきちんと分解してあげたほうがいいと思います。
例えば、教科書の文言を理解出来るようにすること、そこから導かれる思考力を伸ばすこと、あるいは、発信力を伸ばすことなど、目標がいくつもあり、それぞれの目標を満たすアクティブ・ラーニングなら問題ないはずだと思います。
その目的を満たせないなら、アクティブ・ラーニング型授業としては不十分であり、また、やり方を工夫すればいいのです。もしも、今、行われている黒板を使った一斉授業で、身につけたい要素が全部取り入れることができるのであれば、現状がベストのはずでしょう。
それよりも、生徒の主体性が足りない、つまらなそうにしている、あるいは、私のように時間を効率的に使えないという課題があるので、アクティブ・ラーニング型で工夫をしているのです。
どんな能力とどんな条件があれば、進めたい授業の目的を満たすのかを考えていけば、大学受験の知識、大学受験のために必要な他の要素とアクティブ・ラーニング型の授業は、共存できるのではないかという気がします。
Q.もっとこんな挑戦をしていきたいという野望はありますか?
小笠原 より多くの生徒が、センター試験で、90点以上取ることができる、あるいは、「君って高校生なのか?」と思ってもらえるような発言力や思考力をアウトプットする力を身につける、さらには、それを深める力を身につけるような授業の作り方や展開を工夫していきたいと思います。
その意味で、ディベートやディスカッションという形式は、とても重要だと思っています。
ディベートやディスカッションだけでは、ゴール設定が難しいというところもあり、評価まで出来る、もしくは、振り返った時、あそこが自分の中で納得できたところだということを深く掘り下げていくことができるようなディベート、ディスカッション型授業を考えていかなくてはならないと思っています。
Q.アクティブ・ラーニングを始めようとしている先生に一言、お願いします。
小笠原 アクティブ・ラーニング型の授業の魅力は、子どもたちが楽しそうだということだと思います。「先生、またあの授業やって」、あるいは、「今日の授業、めっちゃ面白かった」という生徒からの反応を得ることは、教員にとっての醍醐味だと思います。
そのような反応を得ることは、私たち教員にとり、準備の苦労が飛んでいくような喜びであると思います。
そういった生徒の反応を想像したり、それを得るための努力をしたり、試行錯誤しながら、進めていけばいいと思います。是非、アクティブ・ラーニング型授業に、挑戦してもらえたらいいなと思います。...
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